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勇者「滅びろ!!ここは人間の国だ!!」


1 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:02:11.92 ID:mTEeUF9VO
勇者「魔王よ!これで終わりだ!!」カッ

魔王「………く…」

勇者「これが………最後の………一撃だ……」



魔王「……くはははは!」

勇者「そんな…」ガクッ

勇者(これが…魔王…人間では勝てない…のか…)

魔王「見事なり…勇者一行よ…」ビキンッ

勇者「?」

魔王「よもや我が人間に倒されるとはな…」ビキベキッ

魔王「しかし…これから現れる第二第三の魔王は手強いぞ…」ベキッ

勇者「………必ず…何とかしてやるさ…」

魔王「そうか…ならば…」

バキンッ




クハハハハハハハハ…




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97 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 12:30:51.83 ID:ZZkuU3RC0
>>1乙
まぁ最悪SS速報にでも移動すればいいさ。
あっちなら数日保守無しでも余裕だし




98 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 12:46:53.25 ID:/pMogs3+O
>>97え?そうなんですか…しらなかった…
ありがとうございます




2 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:04:28.40 ID:rDlyKsuGO
僧侶「やりましたわね、勇者様!!」

勇者「ああ…これで…世界は救われた…」

僧侶「はい!明るい未来が待っているのですね…」

勇者「ああ…俺達…二人の未来もな…」

僧侶「どうか永遠に続きますように…」

勇者「さあ、行こう…」

僧侶「私達の…新しい未来へ…」




3 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:06:02.76 ID:mTEeUF9VO
その日の午後



僧侶「あなたー、夕飯にしますわよー」

勇者「あなたはまだ早いよ、結納もしてないのに」

僧侶「そうでしたね、うかれちゃって」

勇者「ははっ」

僧侶「ふふっ、さあさあ、今日はあったかーいシチューですよー」

魔王「いただきまーす」

勇者「待て」




4 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:07:35.23 ID:mTEeUF9VO
僧侶「はい?」

勇者「いやいやいやいや…気のせいだろう…何か前レスの下二行目で…」

僧侶「あらあら魔王ちゃんたら、口のまわりがばっちいですよー」

勇者「あ、気のせいじゃなかったんだ?」

僧侶「ほら、勇者様も冷めないうちに早く」

勇者「どうしてこうなった?」




5 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:10:09.50 ID:mTEeUF9VO
魔王「しかし…これから現れる第二第三の魔王は手強いぞ…」ベキッ

勇者「………必ず…何とかしてやるさ…」

魔王「そうか…ならば…」
魔王「………いや、やめておこう…」

勇者「何だ…言ってみろ」

魔王「いやいや、お前では無理だろう…」

勇者「何がだ!」

魔王「勇者じゃなあ…」

勇者「言え!!」

魔王「言ってもいいけど…勇者じゃなあ…」

勇者「何だよ!?何とかしてやるっつったろ!!」

魔王「じゃあ…まあ言うだけだからな」

勇者「言ってみろよ!!」

魔王「我の子を立派な魔王になんて出来ないよなー」

勇者「やってやるよ!!」

魔王「ぐふっ…」パタンッ




6 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:12:06.24 ID:kKDyvbV/0
滅びよ




7 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:14:44.04 ID:mTEeUF9VO
勇者「…」

僧侶「…とまあ、これが映像魔法で一部始終を記録した事実です」

勇者「……」

僧侶「約束した直後、魔王は滅びましたが、約束は約束です」

魔王「ママー」

勇者「………」

僧侶「はいはい魔王ちゃん、少し向こうのおもちゃで遊んでてね」

勇者「…………」

僧侶「いいですね勇者様?約束したんですよ」

勇者「……………」

僧侶「幸いこの子から邪悪な気配は感じられません」

勇者「………………」

僧侶「魔王の子と言えども、子供に変わりありません、立派に育てましょう」

勇者「…………………」




8 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:19:13.79 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「やっほ!魔王ちゃんいる?」

僧侶「あら?魔法使い、お久しぶりです、魔王ちゃんなら今お昼寝してますよ」

魔法使い「マジ?ウヒョーかわいー」ジュルリ

僧侶「はいはい近寄らない、で?」

魔法使い「で?って?」

僧侶「そうね…普段着ではなく、完全武装の姿で来られたから、何かあったのかな…と」

魔法使い「あったりー!何かね、また…らしいよ」

僧侶「また…ですか…」

魔法使い「さて…また勇者様の出番…だね」

僧侶「はあ…真の平和はいつになるのかしら…」




9 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:20:48.33 ID:mTEeUF9VO
勇者「またこのパーティーで…ですか?」

王「うむ、それで北に現れた魔王討伐を命ずる」

僧侶「しかし王様、我々には子が…」

王「魔王討伐の折に拾った子か、しかし魔王討伐が最優先」

勇者「…」

王「子が邪魔なら預けるなりすればよい、話は以上、下がれ」

勇者「………はっ…」




10 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:22:27.95 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「ムカつく」

僧侶「まあまあ…」

魔法使い「はああ!?あんたムカつかないの!?」

僧侶「ムカつきません、神の御名において…即死魔法をかけようかと思いましたがやめました」

魔法使い「こあい」

僧侶「それより勇者様…どうしましょう…」

勇者「連れてかないぞ」

僧侶「です…よね…」

勇者「ああ、何だかんだで半年育てたんだからな、危ない目に会わせる訳にはいかないさ」

僧侶「では…どうしたらよいでしょう…」

勇者「そんなの…分からないよ…」




11 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:24:47.81 ID:mTEeUF9VO
数日後



コンコン

僧侶「はい?どちら様…」

ガチャ

僧侶「あ…」

兵士「王からの通達です、即刻旅立ち、魔王を討伐せよとの事です」

勇者「待ってくれ、今この子の預け先を探してるところなんだ」

魔王「パパー」

兵士「伝えました」クルッ

勇者「待て!!」ガシッ

兵士「この手は?」

勇者「少しだけ…少しだけ待ってくれ」

兵士「離しなさい」

勇者「頼むから、少しでいいんだ…」

兵士「離せと言ったぞ!」

魔王「うるさいー」バツンッ




12 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:27:07.35 ID:mTEeUF9VO
兵士「」ユラアッ

ドチャッ

僧侶「魔王ちゃん!?」

勇者「何て事を…!?」

魔王「うるさいー、きらいー」

勇者「魔王っ!?」

魔王「パパー…こわい…」

魔王「こわい…きらい…」

オ…

僧侶(!?)

僧侶「防御魔法!!」カッ

魔王「こわいパパきらいー!!」

ウオッ!!




13 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:29:57.62 ID:mTEeUF9VO


パラパラ…

勇者「なん…だ…?」

僧侶「はあっ!はあっ…」

勇者「僧侶!?」

僧侶「う…う…」

勇者(たった一回の防御魔法で…力を使い果たしたのか…!?)

勇者「!?」

勇者「何だ…何でこんなに明るい…」

勇者「………!?」

勇者「何だ…これは…?」

勇者「街一つ…」

オオオオ…

勇者「消し飛んだってのか!?」




14 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:32:06.50 ID:mTEeUF9VO




勇者「僧侶、許せ、これから俺は嘘をつく」

僧侶「勇者様?」

兵士「通れ」

謁見の間

王「何があった?」

勇者「は、突如空間より異形の者が現れ、街を破壊いたしました」

王「うむ、して、その時お前は何を?」

勇者「は、こちらの僧侶により張られた魔法の結界で身を守るのが精一杯で…」

王「不甲斐ない…」

勇者「は…」




15 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:34:20.66 ID:mTEeUF9VO
王「まあ、その程度の損害ならば気にする事もない」

勇者(その程度…一万の民の命だぞ…)

王「お前は早急に新たなる魔王を討伐せよ、今回は特別に報酬をやる」

勇者「は…」

王「ならば早く行け」

勇者「しかし王よ…」

王「下がれ」

勇者「王よ!!」

ジャキンッ

勇者「……」

兵士「下がれ」




16 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 00:34:45.85 ID:mTEeUF9VO
寝ますごめんなさい




17 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 08:01:30.74 ID:kKDyvbV/0
見てるからな




18 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:02:54.56 ID:mTEeUF9VO
>>17あいがと



魔法使い「もう!引っ越したなら連絡してよね!」

勇者「悪い」

魔法使い「何よ、珍しく怒ってるじゃん」

勇者「ああ…」

僧侶「勇者様…」

魔法使い「何?街が崩壊したのと関係ある?」

勇者「ああ…」

魔王「ママー」

僧侶「はいはい魔王ちゃん、クッキーですよ」

魔王「あむー」

勇者(確かに王や兵士の態度も問題だが…)

魔法使い「かわいー」

僧侶「はい近寄らない」

勇者(一万もの命を…こいつは消したんだ…)




19 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:04:46.46 ID:mTEeUF9VO
兵士長「はい、その報告で間違いありません」

騎士団長「ふむ…ならあの勇者は怪しいな…」

兵士長「は」

騎士団長「王よ」

王「うむ、騎士団長よ、主の好きにしろ、なあに…勇者の代わりなど…」

騎士団長「は、また募ればよいだけです」

王「ふん…たかが町民の倅…消えたところで痛くも痒くもない…」

王「まあ…税収が減ったのは痛いかな…」

騎士団長「おっしゃる通りですな」

王「ははははっ!」




20 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:06:25.72 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「えっ!?街崩壊の張本人って魔王ちゃんなの!?」

僧侶「魔法使い、声が大きい」

魔法使い「ゴメン、て言うより、魔王ちゃんて冗談じゃなく…」

勇者「ああ、多分魔王の子供だ」

魔法使い「多分て…あたしはあの時死んでたから知らないけどさ…」

僧侶「魔王とのあの会話のタイミングですからね…」

勇者「ああ…」

魔法使い「そっかあ…なら何で『多分』なの?』

僧侶「邪悪な気配を感じないんです、魔王の子供なら少しくらい…」

勇者「………」




21 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:07:56.18 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「いただきー」

勇者「お前、少しは遠慮しろよ」

魔法使い「やーだね、お?これは僧侶ちゃん特製のポテトスープだね」

魔王「パパー…」

勇者「……」

僧侶「勇者様…」

勇者「ああ…ほら魔王、あーん…」

魔王「あーん、ムグムグ…パパー…こわい…?」

勇者「………怖くないよ…はい…」

魔王「あーむ…ムグムグ…」

勇者「………」




22 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:10:27.24 ID:mTEeUF9VO


……

………カチャ

「音を立てるな…」

「は…」

「歴戦の勇者とはいえ…この数での夜襲…防ぐ事は出来まい…」

勇者「………」

僧侶「………」

魔法使い「………」



バンッ!!

「討て!討て!!」

「!?」

「いないぞ!?」

「どこだ!?」

僧侶(姿を消して、正解でしたね…でも…)

魔法使い(気配出しすぎだっつーの…けどよ…)

勇者(………魔王、しー………こいつ………)

魔王(…)

騎士団長「………魔王討伐に向かったのか…?」

騎士団長「……ふっ…王に報告だ、兵士長」

兵士長「は」

騎士団長「私は王に勇者が消えた旨を報告に戻る、お前は勇者暗殺の任を引き続き全うせよ」

兵士長「はっ!」

勇者(暗殺!?)




23 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:12:55.13 ID:mTEeUF9VO
兵士長「………ふう…行ったか…」

兵士長「しかし騎士団長も無茶を言う…ドラゴンをも蹴散らす勇者をたったこれだけの兵で倒せとは…」

勇者「ホントだよな?」

兵士長「ああ…」

兵士長「…」

兵士長「な!?」

勇者「動くなよ」ジャキッ

兵士長「貴様!!」

魔法使い「消し炭になるのと…」

僧侶「体中の血液が凍りつくのと…」

勇者「話をするのと…」

勇者「どれがいいか…選ばせてやるよ…」

兵士長「くっ…」




24 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:15:06.42 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「邪魔あ!?」

兵士長「ああ、街を消したのはお前らだろ?あまりにも力を持ちすぎたお前らを、王は疎ましく思っておいでなんだよ」

僧侶「そんな…あれは私達がやったんじゃ…」

兵士長「じゃあ誰がやったと言うんだ?」

魔法使い「それは…!!」

勇者「待て、魔法使い」

魔法使い「何だよ!!」

勇者(仮に魔王がやったと説明したらどうなる…俺達は半年、魔王を拾い子として育ててきた…)

勇者(はっ…どっちにしろ言い訳にはならないな…)




25 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:16:53.20 ID:mTEeUF9VO
勇者「説明はしたはずだ、いきなり空間から異形の何かが現れて…」

兵士長「何かとは?」

勇者「だから…何か分からない何かが…」

兵士長「何か分からないとは…見たのなら説明して見せるがいい!」

「いいだろう」

勇者「何だ!?」

ミシッ

兵士長「空間が!?」

ミシッ…ミシミシッ…

ベリィッ!!




26 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:18:55.16 ID:mTEeUF9VO
勇者「くううっ!?」

僧侶「あうっ!?」

魔法使い「ぐっ!?」

魔王「あー」

兵士長「なっ!?何だこいつは!?」

男「諸君、まあそのままで聞きたまえ」

勇者(そのままどころか…プレッシャーで体が…)

男「君…何か分からない何か、が知りたいんだろう?教えてやろう…」

兵士長「あ…」

男「君が知る事で…」

兵士長「あああああ!!」

男「皆が私を知る事になるだろう…」

兵士長「あー!!」

グチャ




27 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:21:04.48 ID:mTEeUF9VO
きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

勇者「これは…」

男「素晴らしいオブジェだろう?ただの肉の塊じゃあない、喋る肉だ」

勇者「何をした!」ジャキッ

男「ほう?動けるか…」

男「まあいい、今回は挨拶だよ、さて…この肉の塊を城へ…」シュンッ

男「これでよし…後はあのオブジェが私を知らしめてくれるだろう」

勇者「目的は何だ!!」

男「挨拶だと言っただろう?待っているよ勇者…そして我が妹よ…」

勇者「な…」

男「北の大地…そこで待っている…気長にな…」

クハハハハハハハハ…




28 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:22:41.28 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「うっ!!うええぇえっ!!」ビチャビチャッ

僧侶「魔法使い!!」

勇者「あのプレッシャー…前の魔王よりも…」

魔法使い「はーっ!!はーっ!!っいやだ…」

僧侶「魔法使い?」

魔法使い「あたしはいやだぞ!!あんな化け物相手にするなんて!!」

勇者「止めないさ…」

僧侶「勇者様!?」

勇者「誰にだって逃げ道は必要なんだよ…」

勇者「魔王を倒して…明るい未来が来ると思ってたらこれだ…」

勇者「国からも魔王からも狙われてる?ははっ…」

勇者「俺も…出来るなら逃げ出したいよ…」




29 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:24:39.00 ID:mTEeUF9VO
魔王「パパー抱っこ」

勇者「………」ナデナデ

魔王「ゴロゴロ♪」

勇者(逃げるか…)

勇者(もう…十分戦ったんだからな…)

勇者(それに…俺は…僧侶と…)

魔王「ママー」

僧侶「魔王ちゃん…」ギュ

勇者(魔王の娘…魔王の妹のこいつを…)

勇者(守らないと…)

魔法使い「っあー!よく吐いたぜ!!」

勇者「?」




30 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:31:29.67 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「よし!行こうぜ勇者!!」

勇者「どこへだよ…」

魔法使い「あの魔王のところだろうが!」

勇者「お前…さっき相手にしたくないって…」

魔法使い「相手にしないよ!!だけど行かないとは言ってないだろ!!」

僧侶「魔法使い…」

魔法使い「お前ら二人が幸せになれないって、それってどんだけ頑張っても世界は幸せになれないって事なんだと思う!!」

勇者「………」

魔法使い「どんなに怖くても、いつも行く事だけは、進む事だけはやめなかった!だから今回も…」

僧侶「………」

魔法使い「前に行くだけ行ってさ!止まったらまた進む方法を考えればいいだけだろ!!」




31 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:33:20.62 ID:mTEeUF9VO
勇者「………ははっ…」

魔法使い「何だよ?」

僧侶「ふふっ」

魔法使い「何だって?」

勇者「まさか、バカだバカだと思ってた奴に諭されるなんてな」

魔法使い「誰がバカだ!!これでも魔法学院卒業なんだからな!!」

勇者「悪い悪い…さーて…もうここにはいられないな、どうする?」

僧侶「どうする?って…私は勇者様と一緒にいると誓いましたから」

勇者「……魔王…お前はどうする?」

魔王「パパー、ママー、いっしょいくー」




32 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:34:56.61 ID:mTEeUF9VO
王「こ…これは…」

兵士「は、突如空間より現れた…その…」

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

きた…の…ま…おう…

王「ええい!不愉快だ!即刻捨て去れ!!」

兵士「しかし…これは…先日行方不明となった兵士長にございます…」

王「切り刻んで捨てろ!」




33 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:36:46.95 ID:mTEeUF9VO
王「ええい!騎士団長はまだ戻らぬのか!?」

兵士「は、物見の報告では、半時とかからず戻るとの知らせが」

王「魔王めが…」ギリッ

王「勇者もろとも国を挙げて始末してくれよう…」



騎士団長「王よ、ここに」

王「うむ、遅かったな、物見の報告より四半時ずれたようだが?」

騎士団長「は、先日の雨により、悪路となっていたため、少々…」

王「まあよい、分かっているな?」

騎士団長「は、勇者討伐…御意に…」

王「頼んだぞ」




34 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:38:35.12 ID:mTEeUF9VO
兵士「騎士団長殿、王はなんと?」

騎士団長「うむ、引き続き勇者討伐の任をな」

兵士「なるほど、先の壊滅事件、やはり勇者が?」

騎士団長「さあな」

兵士「しかし…魔法とは恐るべき力ですな…」

騎士団長「そうだな、使えない我々にとってはかなりの脅威だ」

兵士「ですな…しかし騎士団長殿、先ほどは何故ご自宅に寄られたので?」

騎士団長「うむ、忘れ物をな…」




35 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:40:17.42 ID:mTEeUF9VO
勇者「はああ…何でこんな事に…」

僧侶「勇者様、溜め息つかないの」

魔法使い「でもよ、こんな感じの旅も久々だな」

勇者「そうだな…」

魔法使い「それはそうと…魔王ちゃんて成長早いよな…まだ半年だろ?」

僧侶「そうですね…もう見た目は五歳くらいに見えますね…」

勇者「魔王の娘だからな、俺達とは違うんだろ…」




36 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:42:06.17 ID:mTEeUF9VO
魔王「ママーおなかー」

僧侶「はいはい、勇者様、少し休憩しましょう」

勇者「そうだな…しかし…」

魔法使い「どした?」

勇者「いきなりの子育て問題で、まだ結納も済ませてないってのに…はああ…」

僧侶「はい、溜め息つかない」

勇者「はい…」




37 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:44:05.80 ID:mTEeUF9VO
騎士団長「よく聞け!」

ザワッ

騎士団長「目指すは勇者一行が向かった北の枯れた大地!!」

騎士団長「討つべくは世界を破壊せし悪しき存在!」

ザッ

騎士団長「我らが正義の旗の元、剣を取り、悪しき存在を討ち取ろうぞ!」

ジャキッ

騎士団長「我々騎士団が…正義たることを知らしめてやるのだ!!」

ウオオオオ!!




38 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:46:33.32 ID:mTEeUF9VO
勇者「ハグッ…ムグムグ…」

僧侶「魔王ちゃん、お口のまわりばっちっちぃですよー」

魔王「ムグムグ」

勇者「さーて…これからどうすっかな…」

魔法使い「だから、北の大地に」

勇者「いや、そうじゃなくて、この先の飯とか宿とか…家が吹っ飛んだからさあ、無一文なんだよね…」

僧侶「そうですね…モンスターも全然いないですからね…」

魔法使い「そうなの?でもあたし蓄え全部持ってきたから大丈夫じゃね?」

勇者「魔法使い様!」

僧侶「魔法使い様!」

魔王「まほつかいさま!」

魔法使い「こいつら…」




39 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:48:35.49 ID:mTEeUF9VO
「どうでした?」

男「いやあ、さすが俺の妹だけあって、なかなかの力を持ってたよ」

「そうですか…」

男「ふむ…しかしこれからだ…人間と共に過ごし、人間の邪悪さ、醜態、卑怯さなどを学べば、立派な魔王になろうぞ…」

「まさか…勇者一行にもそんなキャラで…?」

男「うん、その方が何かすごそうじゃん?」

「はああ…まったく…この大事な時に…」

男「まあまあ、さて…どのくらいでここに来れるか賭けない?」

「賭けません」




40 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:51:01.86 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「ありゃ、街道が分かれてら…」

僧侶「勇者様、北の大地はどっちですかね?」

勇者「まいったな…こっちは詳しくないからな…」

魔法使い「お?あそこに杖ついた婆さんがいるぜ、道知ってるかもよ」

勇者「すみません、少し道…を…」

村娘「…」

魔法使い「ありゃ?婆さんじゃなかった」

村娘「………」




41 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:53:37.98 ID:mTEeUF9VO
勇者「あ、すみません、こいつバカなもんで」

魔法使い「誰がだ!」

勇者「お前が、それより、北の大地への道を知らないですかね?」

村娘「…」トン…トトン…

魔法使い「?」

勇者「いや、ですから、北の大地の…」

村娘「…」トン…トトン…

魔法使い「てめえ!バカにしてんのか!?」

村娘「…」トン…トトン…

僧侶「待って!あなた…もしかして声と目が…?」

村娘「…」トン…トン…




42 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:58:17.41 ID:mTEeUF9VO
村娘「…」トン…トントン

僧侶「え?」

村娘「…」トン…トントン

僧侶「ついて…来い…?」

村娘「…」トン…トン…

勇者「『そうだ』って事かな?」

僧侶「ええ…」

魔法使い「よっしゃ!宿があれば地方の料理にありつけるぜ!」

魔王「ごはんー」

勇者「よし…行くか」

魔王「のろいー」

僧侶「魔王ちゃん、目が見えないんだから遅いのは仕方ないの、めっ」




43 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 09:58:52.09 ID:mTEeUF9VO
また今度

拙くてゴメン




44 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 10:13:33.12 ID:mTEeUF9VO
そもそもこんなの誰か見てんのか?w




45 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 10:57:13.29 ID:tBny/QtFO
見てるからはよ!




46 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 11:04:12.39 ID:YA9N0L7X0
みてるぞぉ




47 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:05:16.51 ID:mTEeUF9VO
村人「よう村娘ちゃん、誰だい?その人達は?」

娘「…」トトン…トン…トトン…

村人「そうかそうか、あ、母ちゃんが探してたぜ?」

村娘「…」トン…トン…


勇者「へえ…」

僧侶「簡単な会話は成り立ってるみたいですね」

魔法使い「宿は…と」

勇者「魔法使い、まずはこの子から北の大地の場所を聞かないと」

魔法使い「はぁーい…」




48 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:26:29.13 ID:mTEeUF9VO
村長「おお村娘や、散歩は楽しかったかの?」

村娘「…」トン…トン…

村長「そうかそうか」

村娘母「そちらの方は?」

勇者「あ、どうも、いや、ただの旅人なんですが、少々北の大地の場所を聞きたくて…」

村娘母「北の…」

村長「枯れた大地…」




49 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:28:19.53 ID:mTEeUF9VO
村長「そうか…うん…まあ教えても構わんが…」

魔法使い「何だよ?」

村長「確実に死ぬぞ」

勇者「ストレートですね、まあ、物騒なところなのは間違いないだろうけど…」

村長「北の枯れた大地…木も草も水もなく、およそ生き物が生きては行けない大地………じゃった」

勇者「じゃった?」

村長「今では川や湖が出来、草原や森が復活し、花や果物、澄んだ川には魚が溢れる大地となっておる」




50 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:30:19.43 ID:mTEeUF9VO
魔法使い「楽園じゃん…」
勇者「死ぬどころか農園でも拓けそうだな…」

僧侶「新しい我が家でも建てますか…?」

村長「それからじゃ、亜人間や、魔王の統率下になかった怪物が続々と集まって来たのは…」

勇者「それで…」

村長「森や川の近くには知恵のある亜人間が集落を作り、見晴らしのいい草原にはドラゴンをも一飲みに出来るような野獣が溢れておるんじゃ」

僧侶「森も草原も安全なルートはないと…」

勇者「まあ、森だろうが草原だろうが、北の大地のどこにあるか分からない場所が目的だからな」

魔法使い「北の大地に差し掛かった瞬間に目的地あるかもしれないし」




51 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:33:29.03 ID:mTEeUF9VO
村長「そう言えば…あなたがたが北の大地に行く目的とは…?」

魔法使い「魔王退治」

村長「何と!?魔王は半年も前に滅びたと聞き及んでおりますが…」

僧侶者「もう…口の軽い…まあ仕方ありませんね…」
勇者「先代魔王が、死の間際に子供を残して行ったんですよ」

村長「おお…それじゃったのか…村娘の呪いが解けない理由は…」

勇者「呪い?」

村娘母「村娘を魔王に差し出せと言われ…一度断ったら…声と目を…」

魔王「のろいー」




52 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:35:13.70 ID:mTEeUF9VO
勇者「あの魔王が人間の女の子を?イメージ湧かないなあ」

村長「あの魔王?」

勇者「はい、あの魔王」

村長「え…と…あなたがたは一体…?」

魔法使い「知らねーのかよ、半年前に魔王を倒した勇者一行だっての」

勇者「あ…バカ…」

村長「おお…おお…何という事じゃ…」

勇者「いやあの…」

村長「勇者様、どうかあの若き魔王を退治しては下さらぬか?」

勇者「若き魔王?」




53 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:38:57.89 ID:mTEeUF9VO
村長「若き魔王ですが?」

魔法使い「あ、あいつじゃねえか?」

僧侶「ちょ…魔法使い…」

魔法使い「ほら、魔王ちゃんの兄貴」

村長「この子の…お兄さん…?」

勇者「バカだバカだと思ってたら、ホントにバカだったよ…」

村長「なぜ…魔王の妹をあなたがたが…」

勇者「いやあ…話せば長くなるけど…」

―――――――




54 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:41:53.94 ID:mTEeUF9VO
村長「出て行っては下さらぬか…」

勇者「まあ…そうなりますよね」

魔王「…」

村長「幸いここにはあなたがたと私どもしかおりませぬ、他の者に知られる前に…どうか…」

魔王「のろいー」ギュ

村娘母「ちょっと!村娘に触らないで!」

魔王「」ビクッ

魔王「こわいー」

僧侶「魔王ちゃん」




55 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:44:30.11 ID:mTEeUF9VO
勇者「買い物くらいはしてもいいですかね?北の大地に備えたいんで」

村長「まあ…それくらいはよいでしょう…」

村娘「…」

村娘母「村娘?」

村娘「…」トン…トントン…

勇者「?」

僧侶「ついて来いって」

村娘「…」トン…トン…

村娘母「ちょっと」

村長「まあ、よい…」

村長「自分に呪いをかけた者の妹がいるにも関わらんのに…」

村長「村娘には、何か感じるものがあるんじゃろ…」




56 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:46:51.73 ID:mTEeUF9VO
勇者「よし、買い物はこんなとこでいいだろ」

僧侶「少し高いけど、いい薬草もありましたね」

魔法使い「しっかし腹立つよな、前の魔王を倒した勇者一行だぞ?あたし達は」

勇者「おい、魔法使い」

魔法使い「ああ、村娘がいるんだな、でもよー」

魔王「のろいー」ギュ

村娘「…」

魔王「えへへ、ありがとー」

村娘「…?」




57 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 12:48:24.92 ID:mTEeUF9VO
勇者「さて、行くか」

僧侶「じゃあね、村娘ちゃん」

魔法使い「じゃな」

魔王「ばいばいー」ケプ

村娘「…」ヒラヒラ



―――――



村娘母「おかえり、何もされなかったかい?」

村娘「…」

村娘母「どうしたんだい?何かされたのかい!?」

村娘母「村娘…?村娘…?どこを見てるんだい…」

村娘「………お母さん…あたし…」

村娘母「!?」



――――――




58 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 13:01:22.14 ID:mTEeUF9VO
また夜か明日…




59 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 13:06:16.75 ID:gn03rL27O
乙乙




60 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 13:06:28.78 ID:nqiSQlcyO
ずっと待ってる




61 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 19:58:43.35 ID:T7rIgroR0



びっぷらってどんくらいで落ちるんだっけ?




62 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 20:53:55.89 ID:mTEeUF9VO
勇者「さーて、今日はここらで野宿だな」

魔法使い「うわー野宿懐かしーな」

僧侶「前魔王の旅の時は、よく野宿しましたね」

勇者「そうだな、よっ」

僧侶「はい、魔王ちゃん」

魔王「ムグムグ」

魔法使い「今日はパンか、でも明日から…」

勇者「保存食の干し肉と干し芋だからな」

魔法使い「はいはい、慣れてますよ」




63 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 20:58:49.43 ID:mTEeUF9VO
リ…リ…



ムクリ

魔王「……おしっこ…」

魔王「……ぅむ…?」

――――

魔王「ママー」

僧侶「んー…魔王ちゃん…寝てなさい…」

魔王「ママー、あかるくてきれいー」

僧侶「嫌だわ魔王ちゃん、そんな言葉どこで…」

魔王「さっきのむらー」

僧侶「さっきの村?さっきの村がどうし………!?




64 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 21:00:45.60 ID:mTEeUF9VO
騎士団長「ふむ…なかなかの騒ぎだな」

村人「奇跡だ!」

村人「勇者様が呪いを解いて下さった!!」

村娘母「ああ…あたしは勇者様になんて事を…」

村長「気に病むでない、あの勇者様はきっとおぬしを恨んでなどおらんよ」

村娘「お母さん…あたし…あたしは…」

村娘母「おお…村娘…」ヒシ

騎士団長「浮かれているところを悪いが、いったい何の騒ぎだ?」

村長「おお、これはこれは、王国騎士団の方々ではありませぬか、実は…」




65 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 21:02:45.13 ID:mTEeUF9VO
騎士団長「北の魔王の呪いを…?」

村長「さすが、半年前に魔王を倒しただけの事はありますな」

兵士長「騎士団長殿…」

騎士団長「うむ…魔王の呪いを解く程の力を…」

兵士長「このままでは…」

騎士団長「うむ…必ずや脅威になるだろう…」

騎士団長「村長、ここが北の大地への最後の村か?」

村長「はい、そうですが…」

騎士団長「ならば即刻、村人を広場へ集めてくれ」

村長「は…はあ…」




66 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 21:04:59.04 ID:mTEeUF9VO
貞子以来の長々しい話なんで、うっとうしいかもしれませんが、付き合って下さい
明日仕事なんで寝そう…




67 :名も無き被検体774号+:2012/02/16(木) 21:20:11.95 ID:bQCL7chhO
長くなるなら無理せず寝ろ
保守しとくから




75 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 06:43:52.66 ID:T/drsdhiO
>>67ありがががっ




68 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 00:20:42.79 ID:HMKBJkxyO





69 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 00:44:49.20 ID:O2aXwrGM0
しゅ




70 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 04:49:35.13 ID:VpiSGZtg0
ぬるぽ




71 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 04:54:59.92 ID:HMKBJkxyO
>>70
ガッ




72 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 06:11:43.91 ID:FLoRqCgN0
ぬるぽ





76 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 06:49:44.56 ID:HMKBJkxyO
>>72>>73>>74

ガガガッ




73 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 06:25:16.10 ID:HCAAiiAq0
ぬるぽ





74 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2012/02/17(金) 06:27:38.27 ID:HCAAiiAq0
ぬるぽ





77 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 09:58:14.86 ID:HMKBJkxyO





78 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 10:52:44.89 ID:HMKBJkxyO





79 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 11:46:38.38 ID:HMKBJkxyO





80 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 14:02:23.57 ID:HMKBJkxyO





81 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:26:02.97 ID:T/drsdhiO
保守ありがとう



広場



ザワザワ

騎士団長「あー、諸君、宴の最中だが聞いてくれ」

シ…ン…

騎士団長「ただ今、この時刻をもって、この村の全ての備蓄、水、食糧はもちろんの事、家屋や衣類に至るまで、我が王国騎士団が一時的に接収する」

村人「何だって!?」

村長「騎士団長殿…なぜいきなり…」

騎士団長「北に向かった反逆者を討つ、それだけだ」

村長「勇者様が!?それは何かの間ちが」ドスッ

兵士長「意見する者、歯向かう者は…」

村長「」ドサッ

騎士団長「対話する事なく、こうなるぞ」




82 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:27:31.78 ID:T/drsdhiO
僧侶「勇者様!!起きて勇者様!!」

勇者「んー…う?」

僧侶「勇者様!!はーやーくー起きてー!!」

勇者「起きた起きた…んで…何?」

僧侶「あれ!!」

勇者「…………!?」

勇者「さっきの村!?」

僧侶「そうです!!何かあったみたい!!」

勇者「ちっ…!!」




83 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:28:47.76 ID:T/drsdhiO
僧侶「魔法使い!!起きてってば!!」

魔法使い「…」ンガー

僧侶「魔法使い!!」

魔法使い「…」スピー

僧侶「とうっ!!」ガンッ

魔法使い「はうっ!?」

僧侶「起きた!?」

魔法使い「え?何?今頭に岩が落ちてきたみたいなんだけど…」

僧侶「夢よ!!」

勇者(女が女の顔面にキックするの初めて見た…)




84 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:30:19.57 ID:T/drsdhiO
勇者「急いで戻るぞ!!」

魔法使い「何で?」

僧侶「何でって…あの炎は尋常じゃありません!!村全体が燃えてるとしか…」

魔法使い「ほっとけよ、あたしらを追い出した村なんだぜ?」

魔王「…」

勇者「そんなわけに行くかよ…」

僧侶「勇者様…」

勇者「目の前に助けを求めてる人がいるかも知れないってのに、それから目を反らしたら…」

魔法使い「ちっ…」

勇者「自分が進むべき道を見る事も出来なくなる…」

魔法使い「分かったよ…」

勇者「何か見付けて、横道にわざと入って遠回りしても、また元の道に戻ってくればいいさ」

魔法使い「分かったって!行くぞ!時間短縮!!」

『移動魔法!!』




85 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:32:43.53 ID:T/drsdhiO
ガクンッ!!

魔法使い「何だっ!?」

僧侶「キャー!?」

ドサドサッ

勇者「いてて…どうしたんだ、いったい?」

魔法使い「わかんねえ、急に引っ張られた感じが…」

タッ

僧侶「魔王ちゃん?」

魔王「のろいー」ギュ

魔王「むー…もうない…」

勇者「村娘!?」

僧侶「しっかり!!」




86 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:34:48.79 ID:T/drsdhiO
村娘「………う…」

勇者「!?」

村娘「逃げ…て…」

魔法使い「喋った!?」

勇者「それより…たいした事はないが、かなりの数の傷がある…僧侶」

僧侶「わかってる」

『回復魔法!』

村娘「う…あ…」

僧侶「これで傷は塞がったけど…」

勇者「出血が多かったようだな…意識がまだ…」

魔王「…」




87 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:37:03.14 ID:T/drsdhiO
オオォオオオオォオオォォ…

魔王「…」

勇者「僧侶、村娘を頼む!魔法使い!俺と一緒に村に向かうぞ!!」

魔法使い「分かった!!」

『無駄だよ』

僧侶「魔王…ちゃん…?」

『やったのは人間』

『同族殺し』

『嫌悪から始まり』

『終わりを迎えず』

『殺戮を始める』

僧侶「魔王ちゃん!!」

『放任しろ』

魔法使い「…!!」

『放棄しろ』

勇者「………」

『崩壊しろ!!』

勇者「魔王!!」パシッ




88 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:38:11.47 ID:SfeQEnTv0
俺韓国人だけど日本語できるからいろいろ調べてたらかなり俺らに有利な状況にらしいね
みんな読んで生活保護申請できるし首相は俺らに頭上がらないしね
韓国はどうなってもいいけどこっちに来て日本を韓国にすればいいと思うんだけど
日本人を働かせておけばいいじゃん
こっちはメディアや政府を握ってるんだから
ソフトバンクだけじゃない、お前らが知らない特権は実はもっともっとあるんだぞ
でも教えないニダwwwwwwww

おっと・・・美しい我が国3000年の歴史に培われた言葉が出てきてしまったハムニダ
とにかく左翼のみなさん、頑張って俺らのために日本破壊活動よろしく!!!!!!!




89 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:38:43.08 ID:T/drsdhiO
魔王「……パ…パ…」

勇者「はあっ…はあ…」

魔王「パパ…こわい…?」

勇者「ああ!怖いさ!」

魔王「」ビクッ

魔王「パパ…ヒック…こわいの…きらい…ウック…」

勇者「嫌いで結構!!だけどな!!お前は魔王だとしても!!」

魔王「………ウック…」

勇者「俺と僧侶が育ててきたんだ!少なくとも!滅べだ死ねだなんて言うように育てた覚えはない!!」

ギュウッ

魔王「……パ…パ…いたい…よ…」




90 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:41:44.46 ID:T/drsdhiO
村娘「う…」

僧侶「勇者様!!村娘さんが!!」

勇者「何!?村娘!しっかりしろ!大丈夫か!?」

村娘「勇者…様…?」

勇者「ああ…ゆっくりでいい、何があったのか、話してくれないか…」

村娘「はい…勇者様達とお別れした後…村に王国騎士団が現れ…」




91 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 20:43:00.06 ID:T/drsdhiO
ご飯炊いて明日のお弁当作って寝る勢いです




92 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 21:22:08.03 ID:5dP/GRr/0
寝るな
つづきはよ




93 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 22:11:06.09 ID:T/drsdhiO
いやそんな無茶な
書き溜めも残りわずかだというのに




94 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 22:14:48.11 ID:8Q3XMY6zO
続きはまだかのう…




95 :名も無き被検体774号+:2012/02/17(金) 22:54:44.85 ID:HMKBJkxyO
保守の出番か




96 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 08:16:36.72 ID:/pMogs3+O
ゴメン
ありがとう




99 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 14:42:27.16 ID:6qdHXdPaO





100 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 17:53:51.07 ID:6qdHXdPaO





101 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 20:30:57.82 ID:/pMogs3+O
ただいまです



村娘「私が北の魔王にかけられた呪い…それは声と目ではなく、声と文字だったんです…」

僧侶「文字?」

村娘「北の魔王の求愛に答えなかった私に、北の魔王は自分以外の誰にも愛を伝えられぬよう、愛してると言えぬように、愛してるとしたためられぬように、声と文字を封じました…」

勇者「じゃあ、何で目を閉じて…?」

村娘「何も見えなくするためです…」

魔法使い「はあ?」

村娘「語弊がありましたね…目にも確かに呪いはかかっていました…」

村娘「目を開けている時は必ず…視界のどこかに北の魔王の姿が入る呪いを…」

村娘「それからです…私が自ら瞼を閉じ、光を断ったのは…」




102 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 20:33:35.49 ID:/pMogs3+O
魔法使い「怖ぁ…」

僧侶「悪趣味…」

勇者「きついな…」

魔王「テラ変態」

村娘「それはともかく勇者様…村は…もう…」

勇者「しかし…今から行けば例え何人かでも…」

村娘「お母さんが…勇者様達を逃がせるためにと…」

村娘「最期に…言って…あたしを………っ…」

勇者「………」

僧侶「勇者様、それでも村に行って…」

勇者「行くぞ…」

僧侶「勇者様…はい!」

勇者「目指すは北の大地…北の魔王だ…」

僧侶「勇者様!?」




103 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 20:35:22.85 ID:/pMogs3+O
勇者「村娘…俺達が全力で守る…北の大地に行って、全てを断ち切る覚悟はあるか?」

村娘「…」コクッ

勇者「よし…」

僧侶「勇者様!!なら村の人達は!?」

魔法使い「お前が目を反らすなって言ったのによ…」

僧侶「見損ないました…」

魔王「パパー」

僧侶「魔王ちゃん、こっちに来なさい」

魔王「パパー?おなかいたいー?なかないでー」

僧侶・魔法使い「!?」




104 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 20:36:49.73 ID:/pMogs3+O
僧侶「勇者様…」

魔法使い「なんつーか…悪かったよ…」

勇者「泣いてない…泣いてる暇なんてない…」

ザッ

勇者「横道に反れる暇がないなら…」

勇者「前に向かって歩くだけじゃなく…」

勇者「走ってでも…」

勇者「泥にまみれて薄汚れても…」

勇者「例え誰に何と言われようとも…」

スゥ…

『ガンガン行こうぜ!!』




105 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 20:38:56.86 ID:/pMogs3+O
「入ったわね…」

男「だね、順調に人間の汚さを学んでるねぇ…」

「残念ですけど…そうみたいね…」

男「へへっ…さて…ちょっかい出してくるかな…」

「おやめなさい、正確な判断が出来なくなって不公平よ…」

男「ほーい、さて…いつ着くか…賭け」

「ません…」




106 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 22:15:51.57 ID:/pMogs3+O
ヒュウウゥ-

勇者「へえ…のどかだな」


僧侶「これが北の大地…」

魔法使い「風が気持ちいいな、んで?ドラゴンをも一飲みにする奴は?」

勇者「やめろ、そう言うのフラグになるから…」

僧侶「森…」

勇者「あっちに知能を持った亜人間が…」

魔法使い「元々知能はあるけど…集落なんてホントにあるのか?」

勇者「わからん、もしそこまで進化してるとしたら、かなり厄介だな」




107 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 22:17:41.59 ID:/pMogs3+O
勇者「む?」

僧侶「あら、山脈が…」

魔法使い「たいした高さじゃないみたいだな」

勇者「ああ、ただどれだけ奥まであるのか…僧侶、北はあっちか?」

僧侶「えっと…影の長さと…太陽がこっちで…そうですね、あっちが北です」

勇者「まいったな…山脈の間にある森を抜けた方がいいかもな…」

魔法使い「魚の塩焼き!」

魔王「くだものー」

勇者「……分かったよ…」




108 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 22:19:35.09 ID:/pMogs3+O




僧侶「そんなに薄暗いわけじゃありませんね」

勇者「そうだな、森林浴にはもってこいだ」

魔法使い「早く川探そうぜ?魚ー!!」

魔王「さかなー!!」

勇者「たった一日干し肉で過ごしただけなのに…」

魔法使い「成長期!!」

勇者「いや、お前もう二十ごっ!!」ガンッ

魔法使い「それ以上言ったら…燃やすよ?」

僧侶「殴りはするのね…」




109 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 22:21:14.08 ID:/pMogs3+O
パチ…パチ…

魔法使い「魚ー」

魔王「さかなー」

勇者「入れ食いだったな」
僧侶「四半時かからず20匹ですからね、ここは本当に自然豊かな土地です」

勇者「そうだな、これで村長の言うような奴らがいなければ最高だな」

僧侶「そうですね、さ、勇者様、私達も自然の恵みをいただきましょう」

勇者「そうだな、たき火の周りに刺した魚があればそうしたいんだが…」

僧侶「あれえ!?」




110 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 22:22:52.03 ID:/pMogs3+O
僧侶「ちょっと魔法使い!あなた何匹食べたの!?」

魔法使い「一匹…」

僧侶「じゃあ魔王ちゃんは!?」

魔王「いっぴきー」

僧侶「………あの……村娘さん………は……?」

村娘「…………18匹……」

勇者「来たよ…こう言う後付け設定…」

僧侶「作者が心配だわ…」




111 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 22:23:20.83 ID:/pMogs3+O
お弁当作ったんで寝ます…




112 :名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 22:30:23.63 ID:FbMRJvDn0
18ヒキはワロタww




113 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 00:27:36.52 ID:6mqv0m1K0
ぬぅぅるぅぅぅぽぉぉぉぉ!!!




114 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 00:48:44.19 ID:khN3KIf60
>>113 ガッッッッッッッッッッつり食ったな。




115 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 03:22:56.01 ID:ZgP/omRbO
にゅるぽん




116 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 03:38:19.44 ID:PvsVwkmT0
今夜は素晴らしいSSを見つけまくりすぎて寝れねぇwww

シェン




117 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 10:13:29.62 ID:IhHxaT/Q0
しえん




118 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 16:31:59.90 ID:PvsVwkmT0
保守




119 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 21:42:40.61 ID:vAPkdVDvO
保守ありがとう



魔法使い「あたしだってさあ…あたしだってさあ…もっと食べたいよ…」

魔王「もっとー」

魔法使い「それがだよ?あたしが一口魚をかじると、村娘は一飲みだよ?」

勇者「…」

魔法使い「ドラゴンをも一飲みにする奴と同じ感じなんですよ?」

僧侶「…」

魔法使い「あれ?これ、川ごと吸った方が早くね?って感じですよ?」オヨヨ…

村娘「オヨヨて…古いですね…」

魔法使い「うっさい!!」




120 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 21:44:27.66 ID:vAPkdVDvO
勇者「まあ、また釣ればいいだけだろ」

魔法使い「焼いてる時間がもどかしい」

僧侶「けど、また釣らないとあたし達が…」

勇者「そうだな…まだ一匹も食べてないからな…」

僧侶「お腹空きました…」

勇者「だな…よし、ここは入れ食い状態だから、各自釣竿を作って、自分の分を釣るようにしよう」

―――――

勇者「よし釣竿完成、さーて、釣る…ぞ…」

僧侶「あれ…村娘さん…釣竿…は…?」

村娘「吸ってきます」

勇者「おいマジ止めろ」




121 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 21:45:55.56 ID:vAPkdVDvO
パチ…パチ…

勇者「ん、うまい」

僧侶「塩は最高の調味料ですね、勇者様」

勇者「そうだな、どの料理にも欠かせない味だな」

魔法使い「ふー、満足したぜ」

魔王「おなかいっぱいー」

勇者「あー食った…よ…っと…」

魔法使い「じゃあそろそろだな…」

勇者「ああ」

僧侶「待っててもらって、悪い事をしましたが…」

勇者「さっきから俺達を見張ってる奴らに…挨拶しないとな…」




122 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 21:57:34.69 ID:vAPkdVDvO
ジャキッ

勇者「さて…そこにいるのは分かってるぜ…」

ザワワッ…

勇者「来ないのか…ならこっちから行くぞ…」

魔法使い「よーし…」

『爆…裂…魔…』

?「待て…」

勇者「!?」

?「ここは天が与えてくれた自然豊かな土地…」

勇者「……」

?「傷を付けるわけにはいかない…」

ザッ

?「お初にお目にかかる…わたしは亜人間の村の長、戦うつもりはない…」




123 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:00:35.15 ID:vAPkdVDvO
勇者「え…と…亜人間て…どこまで…」

亜人間長「む、主だっては我々エルフ、そしてホビット、ドワーフだが」

勇者「はあ…」

亜人間長→以下エルフ「果てはコボルトからオーガまでを修めている」

勇者「…」

僧侶「まさかまさか…の…キャンター…じゃなくて…エルフ…ですか…」

魔法使い「こりゃ…厄介な事になるな…」




124 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:02:30.30 ID:vAPkdVDvO
エルフ「我々エルフは、本来貴公ら人間とは何一つ相容れない存在」

勇者「はあ…」

エルフ「その人間が、荒野からここまで復活したこの土地に足を踏み入れる事、これまかり通らん」

勇者「はあ…」

エルフ「即刻立ち去り、人間に二度とこの地に足を踏み入れないよう、進言してはくれまいか?」

勇者「はあ…」

エルフ「分かったか?」

勇者「はあ…」

エルフ「かめはめ?」

勇者「波ぁっ!!」




125 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:04:58.86 ID:vAPkdVDvO
エルフ「なんだ…ちゃんと聞いているのか」

勇者「まあね、でもまいったな…俺達もう帰る所がないんだよな…」

エルフ「帰る所が?」

勇者「ああ、俺達は国からも魔王からも命を狙われてる身、帰る所なんて…」

エルフ「そうか…境遇としては、我々と変わらんと言う事か…」

勇者「あんたらも?」

エルフ「ああ…我々も人間と姿が違い、魔族とも姿は違うと言うだけで虐げられて来た存在だからな…」




126 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:10:31.49 ID:vAPkdVDvO
勇者「そうなのか?そんなに変わってる感じはしないんだがな…そのスラッとしたスタイルとか…」

エルフ「なっ!?」

僧侶「そうですよ、スリムなのに出てるとこは出てるそのボデー!!」

エルフ「通販の社長!?」

魔法使い「長く綺麗な銀髪も羨ましいし」

エルフ「あうあう…」

村娘「碧い目も綺麗…」

エルフ「見ないでー…」

魔王「ムグムグ」

エルフ「あ!?なんか食べてる!?」




127 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:14:37.67 ID:vAPkdVDvO
勇者「ま、とにかくだ、あんたらのその話は、俺達が伝える事は出来ないな…」

エルフ「む…」

勇者「最悪、俺達もここにやっかいになるかも知れないし、あ、その時はどっか隅っこの一画を貸してくれよな?」

エルフ「むぅ…」

勇者「まあ、相手はあのプレッシャーを持つ魔王、生きて帰ってこれるかも疑問だがな」

エルフ「あの魔王?」




128 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:24:39.02 ID:H5CNv3MlO





129 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:28:04.38 ID:PvsVwkmT0
この時間はSSがたくさん投下されてて見るのが忙しいぜ!!
wktkだぜぃ!!!




130 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:32:55.45 ID:vAPkdVDvO
100%dat落ちするけど見てくれてありがとう



勇者「知らないのか?この北の大地にいるはずの魔王だよ」

僧侶「もの凄い力を持っているはずです…」

エルフ「魔王…力を持っている…?」

勇者「居場所とか、何か知らないかな?」

エルフ「むぅ…まさか…あの方か…?」

魔法使い「あの方?」

村娘「こんな感じの人なんですが」サッ…ザッ…

魔法使い「すげえ…」

僧侶「土に描いただけで写真のようなリアル感…」

勇者「もうこいつに関しては後付け設定何でもありって感じだな…」




131 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:35:07.20 ID:vAPkdVDvO
エルフ「む…違うな、わたしの知っている方ではないようだ…」

勇者「そうか、ならもう行っていいか?別に俺達はあんたらと戦いに来たわけじゃないからな」

エルフ「む…むぅ…」

僧侶「貴女方も、私達に危害を加えるつもりはないんでしょう?」

魔法使い「だよな、そのつもりなら飯の時に矢でも放てば楽だもんな」

エルフ「むむむ…」

勇者「じゃあな、もしかしたら、ご近所さんになるかも知れないな」

エルフ(ご近所さん…)




132 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:37:22.89 ID:vAPkdVDvO
ホビット「姐御ー!!大変ですぜー!!」

エルフ「どうした?」

ホビット「やっぱダメだあいつら!!オーガの連中がゴブリンやコボルトを従えて反乱を始めやした!!」

エルフ「むぅ…またか…」

ホビット「姐御、今回は違いやすぜ!!今回はただのわがままじゃねえ!!奴ら、武器を持って仲間と交戦中でやんす!!」

エルフ「何だと!?」

ホビット「今回は完全な反乱…でやんす!!」

エルフ「むぅ…よし…戻るぞ!!」




133 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:39:14.12 ID:vAPkdVDvO
勇者「あらら…行っちゃったな」

僧侶「そうですね」

魔法使い「さて、あたしらも行きますか」

勇者「そうだな」ザッ

村娘「あれ?みなさん?北はあっちですよ?」

勇者「北はあっちかもな、けど俺達が行くのは」

僧侶「困った方々がいるところ…全てです…」

魔法使い「ま、実際めんどくせーけどな」

勇者「なんだろうな…損な役回りだよな…」




134 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:42:06.82 ID:vAPkdVDvO
オーガ「グゥ…アッ!!」

ドワーフ「ぬんっ!」ガキッ

ゴブリン「オセッ!!オシコロセッ!!」

ドワーフ「ぬ…うううぅうぅうううっ!!」ブンッ

オーガ「!?」ズンッ

ドワーフ「ふうっ…次はどいつだ!!」

ゴブリン「コイツ…!」

ドワーフ「姐御が戻るまで、各々死守しろ!!」

みんな『おうっ!!』




135 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:44:32.42 ID:vAPkdVDvO
ザザザザッ

エルフ「くそ…人間の問題で手一杯なのに…」ザッ

エルフ「!?」

ドワーフ「あね…ご…」

オーガ「ふう…」

エルフ「こん…な…」

オーガ「やっと戻ったか…さて…話し合いは必要なのかな?」

エルフ「むぅ…」

オーガ「俺達は…自由があれば、それでいいがな…」

エルフ「………む…」




136 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:46:27.52 ID:vAPkdVDvO
ゴブリン「サテ…ドウスル…ドウスル…!?」

オーガ「どうする!?」

エルフ「わたしは…何をすればいい…?」

オーガ「我々に自由を…叶わぬなら貴様らに死を!」

エルフ「…!?」

ズンッ!!

魔法使い「蹂躙され」

僧侶「反撃され」

シャンッ…

オーガ「!?」

スタッ…

勇者「絶望的な気持ちを受けるより、未来を見据える力を見付けるのと、どれがいいかな?」




137 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:48:02.70 ID:vAPkdVDvO
オーガ「何だ…貴様…?」

勇者「そいつのお隣りさん…かな?」

エルフ「む…」

オーガ「邪魔をするか…」

勇者「つもりはないよ、ただ、仲良く出来ないってのなら…」

ジャキッ

勇者「正義の方に着く、それだけだ」

オーガ「正義…面白い…」




138 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:49:35.51 ID:vAPkdVDvO
エルフ「形勢はこちらが有利か…よし…反撃だ!!」

ドワーフ「おおおおっ!」

ブンッ

オーガ「!?」

ガキンッ!!

エルフ「!?」

勇者「うお…さすがバトルアックス、叩き落とすのもやっとだぜ」

エルフ「なぜだ!!なぜ邪魔をする!?」

勇者「なぜだ?こっちこそなぜだ?」

エルフ「む?」

勇者「なぜこいつらは傷だらけで鎖に繋がれているんだ?」




139 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:52:54.34 ID:vAPkdVDvO
エルフ「なぜだと?仕方ないだろう、反乱を起こされてはかなわんからな」

オーガ「反乱なんて起こしたくなかったさ…ただ…」

勇者「ただ?」

オーガ「平等に…自由を与えてくれれば…」

エルフ「む…貴様らは知能も足りず、姿もまがまがしい、ただ力や体力はある、それを我々が有効に使ってやっているのだぞ?」

オーガ「でもよ…体力のないコボルトなんかは何人も死んで…」

エルフ「む?必要ならまた集めてやるぞ?」




140 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:54:36.54 ID:vAPkdVDvO
勇者「あー、ホント、あんたが言った通り、人間とあんたらとは気が合わないみたいだな」

エルフ「む?」

魔法使い「ホント、美人て嫌な奴ばっか」

僧侶「魔法使い、ひがみも入ってます?」

魔法使い「…!!んなわけねーよ!!」

エルフ「むぅ…なるほど…敵になるか…」

勇者「まあ…少なくとも俺達はオーガにつく」

エルフ「いいだろう…」




141 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:56:45.26 ID:vAPkdVDvO
エルフ「我々エルフは…多少ながら魔力を持つ…」

勇者「へえ」

エルフ「我々が本気を出せば、貴様らなど軽くあしらえるぞ」

勇者「ほう、はい、魔法使いからね、んー、あそこに向かって」

『爆裂魔法!!』

ドズンッ

魔法使い「はい僧侶」

『烈風魔法!!』

ザンッ

僧侶「はい勇者様」

『超・雷撃魔法!!』

ガゴゴゴゴッ!!

魔法使い「まだ…」

僧侶「これを見ても…」

勇者「やり合う?」

エルフ「…」フルフル

勇者「分かるか?これが力で従える…って事だ」




142 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 22:59:12.80 ID:vAPkdVDvO
ご飯作って寝ます
今日もありがとう




143 :名も無き被検体774号+:2012/02/19(日) 23:01:57.13 ID:PvsVwkmT0
>>142
乙カレー
何か俺この話大好きだ




144 :名も無き被検体774号+:2012/02/20(月) 00:01:17.94 ID:qD+aSLVa0
>>143
同意





145 :名も無き被検体774号+:2012/02/20(月) 00:04:33.52 ID:yylwNQvq0
考えてみりゃこいつら、魔王倒せるレベルのパーティなんだよなwww






146 :名も無き被検体774号+:2012/02/20(月) 07:26:34.96 ID:x34or7nHO
おはようございます
明日休みだ!




147 :名も無き被検体774号+:2012/02/20(月) 21:46:54.43 ID:tYQC6L/p0
保守




148 :名も無き被検体774号+:2012/02/20(月) 22:47:08.99 ID:vwCrOL+C0
ほしゅ




149 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 06:36:52.80 ID:1vecHxSw0
ほしゅ




150 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 12:43:23.94 ID:0KqhOXImO
オーガ「もう仲間が死んで行くのが耐えられないんだよ…」

ゴブリン「週に一度の休みもなく働かされ…」

オーガ「働く…働くさ…けど、俺達もエルフ達と同じ自由が欲しいんだ…」

コボルト「夜くらいはゆっくり休みたいよ…」

ゴブリン「綺麗な水を飲んでみたいよ…」

オーガ「たまには腐ってない飯を食べたいんだよ…」




151 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 12:44:35.09 ID:0KqhOXImO
僧侶「ひどい…」

魔法使い「想像の斜め上の左の斜め下の右だな…」

勇者「戻ったな」

エルフ「むぅ…何が悪いのだ?使える者を使える位置に置いただけだ」

ドワーフ「有効だろ?使えない奴は使える位置に置く、それでも使えないなら淘汰される」

勇者「魔王だな」

僧侶「どこにでも…いるのですね…」

魔法使い「まあ…あたしらも淘汰されたけどな」




152 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 12:47:57.94 ID:0KqhOXImO
勇者「ともかくだ…エルフ、もうこいつらは自由にしてやれ」

エルフ「む…簡単に言うが、統率されていないあいつらは厄介だぞ」

勇者「統率すればいいさ、だけど、さっきの意見も聞き入れてやればいい」

エルフ「むぅ…」

勇者「簡単な事だって、秩序を作った上で自由にしてやればいい」

勇者「お前らも、普通に暮らせれば…」

オーガ「ああ…反乱を起こす理由はない…」




153 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 12:49:24.39 ID:0KqhOXImO
勇者「じゃあ行くぜ?もう辛く当たるなよ?」

エルフ「む…」

オーガ「すまない…そしてありがとう…」

勇者「はあ…ホントこういうの困るよな…」

僧侶「お礼を言われる事はしてませんのにね」

魔法使い「いいんじゃねーの?」

魔王「ふわふわおかしー」

オーガ「大地の雲のお菓子だ、うまいぞ」

魔王「ふわふわー」




154 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 12:50:56.56 ID:0KqhOXImO
エルフ「この森の北西…そこにあの方はいる」

勇者「まだ北に行かないといけないのか…」

僧侶「でも…あの方とはいったい…?」

エルフ「神だ」

勇者「神?まさか…あの女神か…?」

エルフ「大地を変える力を持つ神」

オーガ「我等モンスターを従えた神…」

勇者「何にせよ…行ってみるか…」

僧侶「後戻りは出来ませんもんね」

魔法使い「はあ…」




155 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 12:52:48.29 ID:0KqhOXImO
エルフ「すまなかったな…私もやり方がいまいち分からなかったのだ…」

オーガ「いや、分かってくれればいいさ…」

僧侶「これで一安心…ですかね」

勇者「そうだな」

魔法使い「よしっ、ならさっさと行こうぜ」

エルフ「まずは境遇を改善しよう!腐った食べ物がダメなら、傷みかけた食べ物ならよいのだろう!!」

オーガ「あれ?これ直んなくね?」

勇者「もういいよ」




156 : 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2012/02/21(火) 13:08:35.80 ID:r2Q/gIty0
もういいよ




157 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 18:54:01.31 ID:0KqhOXImO
>>156まあまあ



エルフ「冗談だ、きっちり改善はするさ」

勇者「頼むぜ…」

エルフ「まずはお前達の居住区の改善だ、我々が設計をし、ドワーフが木を切り、オーガ達が運び、ホビット達がそれを元に材料を作り、ゴブリン達が…」

勇者「……」

僧侶「今度は本当に大丈夫みたいですね」

魔法使い「まあエルフは長生きだからな、知識は豊富なんだろうよ」

勇者「さて…本当に行きますか…」

エルフ「待て」




158 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 18:55:05.50 ID:0KqhOXImO
勇者「何だ?」

エルフ「北の魔王とやら、本当にあの方ではないんだろうな?」

勇者「ああ、違う、少なくとも神、なんて呼ばれる様な奴じゃなかった」

魔法使い「とんでもない威圧感と残忍さ…」

僧侶「……」

エルフ「ならばよいが…もしあの方に刃向ける事があるならば…」

オーガ「すまねえ…俺達は戦う事になる…」

勇者「そうか、まあ、そんな事にはならないよ」




159 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 18:57:47.63 ID:0KqhOXImO
オーガ「そうだ、これを持っていけ」

勇者「何だこ…れ…くっさ!?」

魔法使い「おろろろろ!」

僧侶「ああっ!?魔法使いがさっきの魚を!?」

勇者「もう完全に吐きキャラだなくっさ!!」

村娘「おろろろろ!!」

エルフ「ああっ!?焼き魚がこんなにたくさん!?」

勇者「一飲みにしてたとは言ってたが…噛んでなかったのかよくっさ!!」




160 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 19:01:23.93 ID:0KqhOXImO
オーガ「阿鼻叫喚の所悪いが…これは俺達がこっそり作った傷薬だ…」

勇者「傷薬?」

オーガ「ああ、怪我が絶えなかったんでな、少しくらいの傷ならすぐに塞がっちまうぞ」

勇者「そうか…」

魔法使い「これ…悪化しないだろうな…?」

僧侶「まあまあ、『良薬、口に苦し』って言いますから…」

勇者「違うと思う…」




161 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 19:03:21.94 ID:0KqhOXImO
勇者「まあ…ありがとうな…」

オーガ「ああ」

エルフ「達者でな」

勇者「さて…行こうか」

僧侶「はい、勇者様」

魔法使い「ダメージがでかすぎる…」フラフラ

オーガ「行ったか…」

エルフ「ああ」

オーガ「さて、さっさと仕事に取り掛かるか」

エルフ「そうしよう、まずは居住区を…あ…」

エルフ(しまった…)




162 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 19:05:00.64 ID:0KqhOXImO
勇者「はああ…いい天気だなあ…」

僧侶「本当ですね、こんなに風が気持ちいいのは久しぶりです」

魔法使い「よし!弁当にしようぜ!!」

村娘「お腹が空きました」

勇者「吐いたからね」

魔王「ごはんー」

僧侶「はいはい魔王ちゃん、勇者様、この辺りでさっきの集落で買った『モンスターも大好き弁当』でもいただきましょう」

勇者「そのネーミングに不安を感じるんだけど…」




163 :名も無き被検体774号+:2012/02/21(火) 23:28:19.91 ID:1Ab9Ms4l0
更新おつ

またみるよ




164 :名も無き被検体774号+:2012/02/22(水) 00:51:39.99 ID:JnUA8PPIO
ありがと
迷惑っぽいならdat落ちさせるのも一興だよ




165 :名も無き被検体774号+:2012/02/22(水) 22:15:07.32 ID:JnUA8PPIO
誰が落とすか




166 :名も無き被検体774号+:2012/02/22(水) 22:51:10.88 ID:MFAsejLd0
追いついた
面白いのでほするぜー




167 :名も無き被検体774号+:2012/02/22(水) 22:53:25.25 ID:JnUA8PPIO
今日は友達と電話するから明日になりそうっす

明日か今日やるっす




168 :名も無き被検体774号+:2012/02/22(水) 23:22:01.35 ID:MFAsejLd0
まってるよー




169 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 00:32:14.04 ID:iq3/kyHh0
またーりまつ




170 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 15:17:30.37 ID:oFzIkDz70
ほしゅ




171 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 19:36:17.18 ID:aQlR7QIlO
びっぷらは優しいなあ…
地獄の42型テレビが終わったぜ!



魔法使い「いただきまーす!!」

魔王「いただきまーす」

僧侶「魔王ちゃん、お口の周りばっちっちぃですよ」

魔王「ムグムグ」

魔法使い「………」

勇者「どうした魔法使い?食べないのか?」

魔法使い「食べるよ!!…あのさ…悪かったな…」

勇者「それは俺にか?それとも村娘にか?」

魔法使い「ちぇ…何でもお見通しかよ…」

魔法使い「両方さ…」




172 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 19:38:07.37 ID:aQlR7QIlO
魔法使い「あたしもさ…多分だけど、魔力だけなら勇者より上か、少し上だろ」

勇者「上前提ね」

魔法使い「なのに勇者はあたしじゃなかった…」

勇者「そうだな」

魔法使い「あたしに足りないのは…信じる心と、深い慈悲の心…」

勇者「…」

魔法使い「村娘…すまねえ…あたしは一回あんたの村を見捨てようとした…」

村娘「…」

魔法使い「そしてあたしは勇者を疑った…」

僧侶「わたしも…」

魔法使い「すまねえ…」




173 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 19:39:53.50 ID:aQlR7QIlO
勇者「あー食った」

勇者「魔王、お口の周りばっちっちぃよ」

魔王「ムグムグ」

魔法使い「勇者…」

僧侶「勇者様…」

勇者「何をいまさら…」

勇者「よっ…と…」

勇者「んー…あー…いい天気だな…」

勇者「信じる心に慈悲の心かあ…」

勇者「お前達は俺を信じてくれて…」

勇者「ついてきてくれてるのに…これ以上何を望めば慈悲になるのか…」




174 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 19:42:48.76 ID:aQlR7QIlO
魔法使い「勇者…」

僧侶「ダメですよ…」

魔法使い「は?」

僧侶「今好きになりかけてたでしょう!?」

魔法使い「なんねーよ!!こんなあのあれ!!」

僧侶「ほら図星!!」

魔法使い「なってねーから本当に!!」

勇者「俺を取り合う美女とちょっと美女か…かなりのおいしい展開…」

僧侶・魔法使い「その『ちょっと』はどっち?」ズイッ

勇者「やっべ…」




175 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 19:56:35.33 ID:3QYjUP0Ai
やっべ




176 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 20:49:39.44 ID:aQlR7QIlO
男「さて…『第七の封印』解けそう?」

?「人間、亜人間、動物、植物、魔王、神…」

男「そ…七つめの…」

?「そうね、もう解けたけど…解けたからって…変わるかしら…」

男「変わるさ」

スタスタ

男「少なくとも…今回の勇者はまともだからね…」

ピトッ

男「…」ニタァッ

男「変えてくれなきゃ…俺が困るよ…」

?「あなたも俗ね…」

男「まあね…そろそろ北の大地も半ば…いつ頃着くか賭け」

?「ないっつの」




177 :名も無き被検体774号+:2012/02/23(木) 23:10:47.21 ID:O3Oz+VuP0
保守ー




178 :名も無き被検体774号+:2012/02/24(金) 02:41:03.36 ID:d9xRkxNe0
ぬる                                                                                                        ぽっ




179 :名も無き被検体774号+:2012/02/24(金) 04:29:06.67 ID:PqBAZ7PUO
>>178

ガッ




180 :名も無き被検体774号+:2012/02/24(金) 20:48:20.87 ID:JCFtleMEO
オオォオォオオォオォ…



魔法使い「さみひぃーよぉー」ガチガチガチガチ

僧侶「何で…先日まであんなにのどかな風景だったのに…」ブルブルブルブル

勇者「山二つ三つ越えたとたんにこれか…」

魔法「しろいー」

僧侶「そうか、魔王ちゃんは雪は初めてね」

勇者「まだ半年だからな」
魔法使い「けどよー…さすがに寒すぎる…」ガチガチ

勇者「確かにそうだな…僧侶、防御魔法を頼む」

僧侶「はい、勇者様」スゥ

『防御魔法!!』

村娘「………ムグムグ…」

勇者「おい、今声にまぎれて何か食ったろ?」




181 :名も無き被検体774号+:2012/02/24(金) 20:50:47.08 ID:JCFtleMEO
魔法使い「お…?」

勇者「防御魔法の壁が、風と雪を遮ってくれるだけでもいいだろ?」

魔法使い「うへへ…ホントだ、なんか暖かくすら感じるぜ」

僧侶「そうですね、でも、どこかで冷えた身体を暖めたいですね」

村娘「そうですね」

魔法使い「あ?おあつらえむきに、あんな所に洞窟があるぜ」

勇者「やだなあ…こいつのフラグ立て」




182 :名も無き被検体774号+:2012/02/24(金) 20:52:35.56 ID:JCFtleMEO
魔法使い「『火炎魔法』」

ボウッ

魔法使い「うーい…あったけえぜ…」

勇者「あったまるなあ」

パチパチ

村娘「………」ジュルリ

勇者「何でここぞとばかりにこの寒さで冷凍保存してたマイ魚を焼くかな?」

村娘「食べるからです」

勇者「もうホントに理由が普通すぎて反論すら出来ないよ…」

ゴトッ

勇者「何だ!?」

グウウゥウウウゥウウ…

僧侶「あれは…」

魔法使い「でかいな…」

勇者「へっ…話に出てきたドラゴン様かよ…」

村娘「これが…!?」




183 :名も無き被検体774号+:2012/02/24(金) 21:06:14.88 ID:BhCFzCa40
きたあああああああ!!!!!!




184 :名も無き被検体774号+:2012/02/24(金) 21:29:02.92 ID:JCFtleMEO
他のはすごいなあ…
才能の差だな




185 :名も無き被検体774号+:2012/02/24(金) 23:55:06.85 ID:usKcZv2L0
ほす




186 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 00:28:20.95 ID:8fwi6RDkO
グルウウゥウウウゥウウ…

勇者「身の丈は…家屋三棟くらいか…」

ズンッ

村娘「ひっ!!」

グウウゥウウウ…

ドラゴン「人間よ…」

魔法使い「喋った…」

勇者「まずいな…人語を操るドラゴンか…」

僧侶「かなり上位のドラゴンですね…」

ドラゴン「食わせろ…」

グウゥウウウゥウウウ…

勇者「やなこった…さて…始めるか…」

ドラゴン「頼む…その魚…食わせてくれえ…」

グウウウウウウウウウウウウウ…

勇者「………」




187 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 00:30:12.97 ID:ftc6M7OQ0
きたー

わろたーーー




188 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 00:30:29.70 ID:8fwi6RDkO
ドラゴン「助かった…礼を言おう…」

勇者「いや、礼はいいよ、どうやら敵意はないみたいだからな」

ドラゴン「敵意などと、とんでもない、貴公らは我の命の恩人だ」

村娘「あたしの魚…」グスッ
魔王「」ナデナデ

ドラゴン「助かった…もう三日、何も食べてはいなかったからな」

勇者「三日?何でまた?」

ドラゴン「三日前から急に始まった、この吹雪のせいでだよ…」




189 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 00:36:01.45 ID:8fwi6RDkO
ドラゴン「本当に急だった…この吹雪の為、動植物は死に絶えた…我らドラゴンは、太陽の光を栄養と換え、足りない分は動植物から僅かながらの恩恵を受けて生きてきた」

勇者「吹雪のせいで、太陽が隠れてるから…」

ドラゴン「そうだ…」

魔法使い「肉食べて栄養になるなら、動物の死体でもいいじゃん?」

ドラゴン「生きているか、この魚のように元気に生きていて、死んで間もなくでなければダメなのだよ…生命力を貰っているのだから…皆、弱りに弱って死んで行ったから…

勇者「なるほどな…」




190 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 00:38:35.10 ID:8fwi6RDkO
魔法使い「飛んでどこかに行けばいいのに」

ドラゴン「試したさ…結果、多くの同胞があの吹雪に飲み込まれ…息絶えた…」

僧侶「あ!?ドラゴンをも一飲みにする…」

勇者「………ん………あの話か………」

魔法使い「ドラゴンって、火とか吹雪に強いイメージあったわ」

ドラゴン「中にはいる、が、この様な環境ではどのドラゴンも生き残れない…」

ドラゴン「なぜ…この様な事に…」




191 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 00:40:18.14 ID:8fwi6RDkO
勇者「しゃーないな…よっ…と…」

魔法使い「まためんどくさい事になるのかよ…」

僧侶「さあさあ、早く原因を突き止めましょう」

ドラゴン「貴公ら…?」

勇者「出来るだけ早く、この吹雪の原因を見付けてくるよ」

ドラゴン「すまぬ…」

村娘「え?え?困った人々を助けるんじゃ…?」

僧侶「わたし言いました」

勇者「俺達が行くのは…」

僧侶「困った『方々』がいるところです」




192 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 08:11:26.30 ID:KAy7DVb4O

いいよいいよー




193 : 忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2012/02/25(土) 20:07:13.83 ID:srWkGoLl0
忍法テスト





194 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:10:51.67 ID:8fwi6RDkO
男「いい感じ」

?「さて、再封印のやり方…見付けられますかね?」

男「賭け」

?「ねーっつってんだろ」

男「冷たいなぁ…ああ…早く覚醒した魔王に会いたいよ…」

?「どっちに転ぶにせよ…覚醒はしますよ…」

男「そうだね…クク…何だろう…ククククッ…楽しみすぎて涙が出てくる…」

?「悪趣味な…」

?(勇者…僧侶…魔法使い…魔王ちゃん…何…?この意識だけの存在は…?)




195 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:12:05.25 ID:8fwi6RDkO
勇者「さーて…どこから何をどうしたらいい?」

僧侶「5W1Hですね?」

魔法使い「3Wしかなかったけどな」

勇者「まず魔法使い」

魔法使い「はいよ」

『超・火炎魔法!!』

ドジュウウウウウッ!

勇者「消火、蒸発して終わりか…僧侶」

僧侶「はい、勇者様」

『超・烈風魔法!!』

ズゴゴォオオォゥ…

勇者「風向き変わらず…」
勇者「はい詰んだ」

魔法使い「はえーよ」




196 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:14:11.98 ID:8fwi6RDkO
勇者「仕方ないだろ?そもそも風なんてどこから始まって吹いてくるんだよ」

魔法使い「さ…さあ…」

勇者「だろ?そもそも冬って何で来るのか…」

村娘「太陽が低いからですよ」

勇者「え?」

村娘「何年も太陽を見て来たら何となくですが…太陽が低いと寒くなります」

勇者「太陽が低い…」

村娘「風ですが、風は寒い地域と暖かい地域の間では強くなってました」

勇者「ほ…ほう…」

村娘「確信はありませんが…経験です…」




197 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:15:21.54 ID:8fwi6RDkO
僧侶「つまり…?」

村娘「二つ三つ山を歩いたくらいでは、気候は前の大地と変わらないはずです、つまりは、更に北からこの吹雪を生み出すだけの寒気が来ているんです」

勇者「て事は…はあ…更に北に行けって事か…」

村娘「ここはさほど高い山じゃないから、偏西風の影響とは考えにくいし…」

ブツブツ…

勇者「え?何?」

村娘「何でもありません、さあ行きましょう」ムグムグ

勇者「おい、今何か食ったろ?」




198 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:16:59.28 ID:8fwi6RDkO
村娘「でもおかしいです…村長から聞いた話だと、更に北は数多の生物を焼き尽くす灼熱の大地…寒気が来るとはとても…」

勇者「て事…は」

魔法使い「あいつか…」

僧侶「北の魔王…でも…」

村娘「僧侶さんなら分かるはずですが…」

僧侶「そうね…神も魔王も、何人たりとも自然を覆す事はできない…」

魔法使い「知ってるぜ、神と魔の物語」




199 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:18:56.37 ID:8fwi6RDkO
ずっとずっと昔、ある村に男がいました。

男は不思議な力を持っていて、指先で落ち葉に火を着け、軽く虚空を撫でると風が起き、大きな焚き火が出来、みんな喜びました。

ある時、村に大きな災害がやってきました。

風が荒れ狂い、巨大な雷が落ち、納屋を流すほどの洪水が押し寄せました。

みんな言いました。

男、もうやめてくれ。

と。

男はやっていませんでした、それどころか、男は村のために誰よりもたくさんたくさん働きました。

もうやめてくれ…

俺はやってない…

勘弁してくれ…

俺はやってない…

お前のせいだ…

俺は…

ドクンッ

やってもいいんだな?

魔王が生まれました。




200 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:20:42.96 ID:8fwi6RDkO
その時、村に一人の女の人がやってきました。

女の人はみんなに話を聞くと、魔王の所に行きました。

もうおやめなさい。

やってない…

でないと…

やってない…

魔王は斬られました。

するとどうでしょう。

あれほど荒れ狂っていた嵐が、一陣の心地好い風と共に、嘘のように晴れ上がりました。

女の人は魔王を斬っただけでした。

でもみんなは口々にこう言いました。

素晴らしい…

救世主だ…

ああ…

あなたこそ…

女の人は神になりました。




201 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:22:09.24 ID:8fwi6RDkO
パタンッ

男「なーに読んで…」チッ

?「神と魔の物語よ…」

男「なーんでそんなもん…てか何であんたの名前が最初なんだよ?」

神「そうね…性格?」

男「はいはい…それよりどう?封印は?」

神「これを…」

男「………これは…」

神「そう…さっき…」

男「村娘ちゃん!」

神「いや…」

男「何で早く村娘ちゃんを見せなかったの!?」

男「村娘ちゃーん!!」

神「いや…こうなるの分かってたから…」




202 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:23:00.83 ID:8fwi6RDkO
よーし…
書き溜めないとこんなに辛いのか…
おやすみなさい




203 :名も無き被検体774号+:2012/02/25(土) 23:46:20.08 ID:ku0Rh0Hr0
>>202
乙お休めなさい




204 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 01:28:13.70 ID:UsMa9S6p0
おつ!
毎日たのしみ




205 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 14:00:52.13 ID:L5ZTFv6Z0
ほしゅ




206 : 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2012/02/26(日) 14:05:47.04 ID:WpbUxzIW0
男「ハイヒール足いてぇ・・・・・・」

男「お、スリッパ発見!」

ペタペタ

男「おお!やっぱこっちの方が歩きやすいな」

男「ど、どこだ。職員室は・・・・・・」

男「ん?こ・・・・・・ここは!?生徒用の更衣室!?」

男「着替えもしたかったし・・・・・・何でもしていいって話しだし・・・・・・」

男「お、おじゃましまぁす」

ギィ




207 : 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2012/02/26(日) 14:06:23.01 ID:WpbUxzIW0
スレ間違えたwww




208 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 14:12:02.69 ID:UsMa9S6p0
wwwww




209 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 16:44:16.55 ID:P9tGl8LJ0
追いついた!




210 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 20:43:37.79 ID:RLgWyCdNO
村娘「風が…」

勇者「どうした村娘?」

村娘「いや…そこの山あいから風が…」

僧侶「風?」

魔法使い「風なんてそこらじゅうにあるじゃん」

勇者「いや…これは…」

僧侶「勇者様、行ってみましょう」

勇者「ああ…」

魔法使い「何?そっちに何…が…」

僧侶「雪の…」

勇者「竜巻か…」

勇者「僧侶、頼む」

僧侶「はい、勇者様」

『防御魔法!!』

魔法使い「さて…」

勇者「行くか…」

村娘「この先に…」

勇者「何かあればいいんだけどな」




211 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 20:45:07.20 ID:RLgWyCdNO
山あい



魔法使い「おいおい…マジかよ…」

勇者「ああ…暑いな…」

僧侶「灼熱の大地の影響でしょうか?」

勇者「かもな、だけど、あの寒さに影響を及ぼすとはとても…」

魔法使い「だな、竜巻を越えた途端にこの暑さ…」

村娘「北から寒気が来たようではないですね…」

勇者「ああ…あそこを堺に急に…だな…」




212 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 20:47:04.96 ID:RLgWyCdNO
勇者「しかし…やっぱり怪しいな、この竜巻」

魔法使い「よーし、ここはあたしが」スゥ

『超・爆裂魔法!!』

ドッ!!ズンッ!!

魔法使い「どうだ!!吹っ飛ばしたか!?」

ゴ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

勇者「変わらず…か」

オ…

村娘「待って…」

オオオォオオオオオ…

村娘「これは…!?僧侶さん!!防御魔法を!!」

僧侶「『防御魔法!!』」

オオオォオッ…

バズンッ!!




213 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 20:49:09.63 ID:RLgWyCdNO
オオオォオオオオォオ…

勇者「何だ…今の爆発は…どこから…」

村娘「ダウンバーストです、それも、範囲が狭く威力の高いマイクロバースト、立ち木程度なら簡単にへし折ります」

勇者「何だってそんなもんが?」

村娘「分かりませんが…」

魔法使い「生意気だぜ!!よおーっし…じゃあ…」

魔法使い「更に凍れ」

『超・氷槍魔法!!』

ゴ…ォ…オオオォオ!!

僧侶「キャー!!さらに吹雪が強く!!」

勇者「何なんだ…」




214 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 20:50:55.44 ID:RLgWyCdNO
魔王「ぜんぶー」

村娘「?」

魔王「のろいー」ギュ

村娘「どうしたの魔王ちゃん?」

魔王「むー」

勇者「厄介だな…受けた攻撃を似た力で返してくるみたいだ」

魔法使い「いったいどうすりゃいいんだよ…」

僧侶「まるで見当がつきませんわ…」

魔法使い「こうなったら…フルパワーだ!!」

勇者「バカ!?」

『超・火炎魔法!!』

バオオオオオォオッ!!

勇者「ヤバい!!僧侶!!全力で防御魔法…を…?」
オオオォオオオオ…

僧侶「あら…吹雪が…」

勇者「弱まった…?」




215 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 20:52:53.27 ID:RLgWyCdNO
………………しかし。

神と崇められた女の人が村を去って数日後、また災厄がやってきました。

魔王はもういないのに。

神がいるのに。

そうでした。

男は何もしていないし、何も出来ないからです。

女の人は魔王を切っただけで、何も出来ないからです。

例え魔王でも。

例え神でも。

災厄を操る事は出来ないからです。

春に暖かな陽射しが雪を溶かします。

夏には雷雨が吹き荒れ。

秋には………




216 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 20:52:58.03 ID:PZHqZUBt0
魔王はともかく、村娘が知識キャラになってる




217 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 20:57:02.85 ID:RLgWyCdNO
>>216後付けキャラなんで



神「………」パタンッ

男「また読んでるし…」

神「暇なんだもん、今回の封印だって、何が解けたのかも答えも分からないし」

男「まあね…そうだ!?」

神「賭けないわよ?」

男「違うよ、さっきの宝珠貸して?」

神「いいけど、何に使うの?つまらない事ならやめてよね」

男「大事な宝珠だからね、ちゃんと使うさ」

神「仕方ないわね…はい」

男「ありがとー」スタスタ

バタンッ

神「………」

ムラムスメチャーン

神「やっぱつまらない事だったか…」




218 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 21:01:01.49 ID:RLgWyCdNO
村娘「これは…」

勇者「火炎魔法か…よし魔法使い!」

魔法使い「任せろ!!」

村娘「待って!!」

勇者「村娘?」

村娘「火炎で…」ブツブツ

僧侶「村娘さん、どうしたんでしょうか?」

勇者「さあな…でも、村娘の経験で何か思い付いたんじゃないのかな…」

村娘「僧侶さん!!」

僧侶「はっ!はいっ!?」

村娘「神と魔の物語…最後を教えて下さい!!」

僧侶「はい!!」




219 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 21:04:14.23 ID:RLgWyCdNO
春に暖かな陽射しが雪を溶かします。

夏には雷雨が吹き荒れ。

秋には野山にたわわに実った果実や生き物が溢れ。

冬には雪が野山を覆いつくし。

また春が訪れます。

みんなは知らなかったのです。

例え魔王でも。

例え神でも。

自然の力を操る事が出来ない事を。

みんなは知らなかったのです。

不思議な力を持って、村のために頑張った男が神になるべきだった事を。

みんなは知らなかったのです。

確たるなく人を切った女の人こそ、魔王たる事を。

魔王はそれからたくさんたくさん人を…




220 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 21:08:07.19 ID:RLgWyCdNO
村娘「確信はありませんが…お願いします…」

勇者「何かの答えに辿り着いたか?」

村娘「はい」

勇者「よし…」

村娘「わたしの言う順番でお願いします…」

勇者「ああ、教えてくれ」

村娘「はい…」

村娘「暖かな陽射しで春は来ました…勇者様!!」

勇者「おう!!」

『超・雷撃魔法!!』




221 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 21:10:27.05 ID:RLgWyCdNO
オオオォオ…

勇者「竜巻が弱まった!」

村娘「やっぱり…神と魔の物語…捩曲げられた自然の摂理…」

僧侶「聞いた事があります…ごくたまに、突如現れる超自然現象…」

魔法使い「あたしの先生も言ってたな、それが現れたら、本来なら学者総出で研究するってよ…」

勇者「それを一人で…すごいな…」

魔法使い「マジですげえぜ村娘!!」

僧侶「それで!次はどうしたらいいですか!?」

村娘「はい…あの竜巻に…わたしが入ります…」

勇者「!?」




222 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 21:18:26.26 ID:RLgWyCdNO
ごめんなさい寝ます…




223 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 21:21:46.75 ID:UsMa9S6p0
おー

なんかスケールがでかいな




224 :名も無き被検体774号+:2012/02/26(日) 23:43:52.88 ID:rKxuawxxO
面白い
ほす




225 :名も無き被検体774号+:2012/02/27(月) 21:57:13.15 ID:/fm2RJ4W0
待ちぼうけ




226 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 00:09:56.32 ID:vHFcSzAp0
保守




227 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 00:57:23.28 ID:P2nSlrQpO
しまった…ごめんなさい、帰ってすぐに寝てました…


勇者「何を言って…」

村娘「秋には供物が必要です…」

僧侶「そんな…」

村娘「だから…これは多分魔法では無理です…」

魔法使い「そんなの…」

村娘「大丈夫です、わたしにはもう何も…お母さんも…村も…」

勇者「違うだろ…」

村娘「大丈夫…それで…たくさんのドラゴンが…自然が助かるんですよ?」ザッ

勇者「違うっ!!」シャンッ

村娘「その剣は?」

勇者「ここは通さん!!」




228 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 00:59:10.34 ID:vHFcSzAp0
きたきた




229 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 00:59:40.84 ID:P2nSlrQpO
村娘「………」グイッ

勇者「!?」

村娘「その剣でわたしの首を跳ねるより…ドラゴン達を助けてください…」

勇者「……くっ…」

村娘「覚悟を決めた女って…強いんですよ…」

勇者「だからって…」

村娘「……辛いの…」

勇者「………」

村娘「どんな事をしたってお母さんは…村のみんなは帰ってこない…」

村娘「せっかく声が出るのに…たくさんありがとうって言いたいのに…」

村娘「ずっとずっと苦労かけてきて…やっと恩返し出来ると思ったのに…」

村娘「こんな事になるのって…ずるいじゃんかあ…」グスッ




230 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 01:02:13.57 ID:P2nSlrQpO
勇者「そうかもしれない…だけど俺は…」

ザッ

プツッ

勇者「!?」

僧侶「村娘さん!?」

村娘「少し首が傷付いただけ、大丈夫…」

村娘「魔法使いさん」

魔法使い「何っ…だ…?」

村娘「お願いします、最後にやるのは…」

ザッ

勇者「………」

オオオォオ…

勇者「何が勇者だ…」

オオオォオ…オッ!!

村娘「………と…う…」

オオオォオッ!!

勇者「何が勇者だ!!誰も…誰一人助けられないじゃないか!!」




231 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 01:04:06.05 ID:P2nSlrQpO
魔法使い「………さーて…やってやりますか…」

勇者「よく平気だな…」

魔法使い「いっちょ本気で行きますよ…」コキッ

勇者「よく平気でいられるな!!」

僧侶「勇者様!!」

勇者「何だ!!」

魔法使い「もっかい冬が来て…また暖かい春…」

勇者「………」

魔法使い「暖かい春…」

勇者「………くそ…」

魔法使い「ったれえ!!」

『超・凍結魔法!!』




232 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 01:07:51.86 ID:vHFcSzAp0
wktk




233 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 01:08:31.70 ID:P2nSlrQpO
僧侶「竜巻が!?」

勇者「消えた!?」

魔法使い「さあ…あたしの魔力…」

グッ

魔法使い「どんだけ残ってるんだよ…」

キイイィイ…

魔法使い「全力で行ってやるからよ…」

イイイイィイイイ…

魔法使い「全力で来いよ…新しい春…」

キイイィイイイイイ!!

魔法使い「村娘!!」

ウオッ!!

魔法使い「受け取れ!!」

『絶・火炎魔法!!』

ドンッ!!




234 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 01:11:30.06 ID:P2nSlrQpO
こんな時間に起きたのはイレギュラー…
寝ますごめんなさい…




235 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 01:12:07.86 ID:vHFcSzAp0
ありがと
おやすみ!




236 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 02:10:48.02 ID:yMXRReVd0
娘ぇ~(T ^ T)




237 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 19:34:25.53 ID:La4HxJTNO
面白い
保守




238 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:34:23.64 ID:P2nSlrQpO
カアッ!!

勇者「ぐううっ!?」

僧侶「何て輝き…」

魔法使い「はああっ!?目が!?目がぁっ!!」

勇者「ばかな…こんな事って…あるのかよ…」

僧侶「太陽が…」

魔法使い「緑が…」

勇者「みるみる内に復活している…」

僧侶「封印されて、本来の姿に戻っているのですね…それもこれも…」

魔法使い「村娘…あたし…やったぜ…」

勇者「これでドラゴン達も大丈夫だろ…行こうか…」

僧侶「はい…」

魔法使い「北へ…」

勇者「村娘…」

ありがとう…




239 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:36:09.40 ID:P2nSlrQpO
あったかい…

ポカポカ…

グウウウウ…

お腹空いた…

確かここに…

……

……?

……

……!?

ない!?

あれ確かここに…

やっぱりない!!

「あたしのお魚がなくなってる!!」ガバッ

勇者「!?」




240 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:37:25.92 ID:P2nSlrQpO
村娘「ない!やっぱり一匹もなくなってる!!」アタフタ

勇者「村娘…」

村娘「あれ!?ちょっと!ねえ!!」

僧侶「村娘さん…」

村娘「あれおかしい!!あれ!?え!?」

魔法使い「村娘ぇ…」グスッ

村娘「あれ!?30匹のお魚が消えちゃったぁ!?」

勇者「仕込みすぎだろ」




241 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:39:01.04 ID:P2nSlrQpO
魔法使い「村娘!!こんにゃろっ!!」ダキツキッ

村娘「えっ!?」

魔法使い「うううっ…」

村娘「魔法使いさん?」

僧侶「あらあら…」

勇者「あいつはホント…昔から人を好きになりやすいよな…」

僧侶「そうですね…」

勇者「しかし…何が起こったんだ?」

僧侶「魚じゃあないですかね?」

勇者「魚?」

僧侶「はい、供物として、身代わりに…」

勇者「なるほどな…30匹だもんな…」




242 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:40:45.00 ID:P2nSlrQpO
魔法使い「んーっ…っあー!!気持ちいいな!?」

勇者「そうだな、あったかいし、空気も美味い」

村娘「これでご飯が干し肉じゃなければなあ…」

魔王「アグアグ」

勇者「なあに、少し行けば川もあるだろ」

村娘「魚!!」

僧侶「ふふっ」

魔法使い「へへっ」

勇者「村娘」

村娘「はい?」



『おかえり』



村娘「………ただいま…」




243 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:44:17.13 ID:P2nSlrQpO
騎士団長「さて…補給も完了した…行くぞ」

兵士長「は」

騎士団長「聞け!!これより北の大地に入る!!」

ザッ

騎士団長「討つべくは反乱を起こせし勇者一行!!」

ザワッ

騎士団長「勇者の首討ち取りし強者には、王から相応以上の報酬が与えられるだろう!!」

ザワザワ

騎士団長「行くぞ!!反乱者には死を!!」

『死を!!』ザンッ




244 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:46:13.47 ID:ATlC7HIyO
なんか面白いぞ




245 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:46:14.09 ID:P2nSlrQpO
エルフ「しまった…」

オーガ「どうした?」

エルフ「いや、あの傷薬なんだが…」

オーガ「あれはいいぞ、すぐに傷が塞がる」

エルフ「お前達はな…だがあれは、人間には全く効果がない成分なんだ…」

オーガ「そうなのか!?」

エルフ「ああ…しかもあれは悪魔に与えると力が倍増する厄介な物だ…」

オーガ「じゃあ…あいつらが探してる魔王、とやらに渡ったら…」

エルフ「む…むうう…」

オーガ「何ですぐに言わないんだよ!?」

エルフ「む…忘れてた…」




246 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:49:26.73 ID:P2nSlrQpO
>>244ありがと



勇者「さて…」

僧侶「ここからが辛いかも知れませんね…」

魔法使い「灼熱の大地…」

勇者「まずは西に迂回してみるか、東は海だし」

魔法使い「真っすぐ行かないのか?」

勇者「真っすぐはなあ…魔王はまだ小さいし…」

僧侶「そうですね…魔王ちゃんに無理はさせられませんから…」

魔王「あついー」

村娘「ああ…あの溶岩ならお魚さんが…」

勇者「よく焼けそうだけど行くぞ」




247 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:51:59.11 ID:P2nSlrQpO


灼熱の大地・迂回路



勇者「…」グー

僧侶「…」スースー

魔法使い「…」グゴー

村娘「…」ンクー

魔王「…」ムクリ

魔王「…」スタスタ

魔王「ママ」

僧侶「うーん…魔王ちゃん…朝はまだよ…」

魔王「パパ」

勇者「むうー…魔王…もう少し寝かせてくれ…」

魔王「何か来てるよ」

勇者「?」パチクリ




248 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 21:55:54.74 ID:P2nSlrQpO
また明日…
ご飯作りますんで…




249 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 22:27:43.31 ID:jojmOcAP0
待ってる~




250 :名も無き被検体774号+:2012/02/28(火) 22:28:25.06 ID:vHFcSzAp0
またあしたー




251 :ストレンジャー ◆Ir01S/MLOM :2012/02/29(水) 01:50:50.03 ID:PKwBLQkX0
実は最初の頃からROMってます今後も期待




252 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 12:26:54.44 ID:JOZPy7ll0
しえん




253 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 12:57:30.50 ID:08AFTbAx0
応支援




254 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 13:11:40.22 ID:y2VIXQxzO
勇者「なんっ!?お前!?え!?誰だ!?」ガバッ

僧侶「うーん…どうしたんですか…勇者様…のド変態!!」バチーン

勇者「ぶふぉ!!」

僧侶「見損ないました!!そんな若い子と…」

勇者「知らない!!いやホント知らない!!」

魔王「パパ、ママ、それはいいけど…」

勇者「え…?」

僧侶「魔王…ちゃん…?」

魔王「見られてるよ」

勇者「む?」




255 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 13:18:40.10 ID:y2VIXQxzO
使い魔「…」バサッ

僧侶「あれは…」

勇者「行っちまったな」

僧侶「北の魔王の使い魔でしょうか…?」

勇者「かもな…」

僧侶「そうなると…向こうから仕掛けてくる可能性もありますわね」

勇者「だな…たまには干し肉以外がいいよな…」

僧侶「ですね…湯舟は気持ちいいですよね…」

魔王「現実逃避してんじゃねーぞ」




256 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 13:31:00.72 ID:y2VIXQxzO
勇者「本当に魔王…か?」

僧侶「とにかく!その服を何とかしないと!!」

勇者「そうだな…えっと…魔法使いの服なら合いそうじゃないか?」

ゴソゴソ

僧侶「キャー!!勇者様のド変態!!何女の子の荷物を勝手に漁ってるんですか!!」

バチーン

勇者「ぶふぉ!!」

魔王「本当に勇者…か?」




257 :ストレンジャー ◆Ir01S/MLOM :2012/02/29(水) 19:59:01.08 ID:PKwBLQkX0
保守




258 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 20:19:29.39 ID:JOZPy7ll0
ほしゅー




259 : 忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2012/02/29(水) 21:02:18.30 ID:mnpCroXS0
ほしゅ




260 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 21:39:00.19 ID:y2VIXQxzO
保守ありがとう



魔法使い「成長が早いとは思ってたけど…」

村娘「まさか一晩で…」

僧侶「わたしもビックリいたしました…」

魔法使い「…」

勇者「しかし…まあ…前魔王の面影はないな」

魔法使い「くっ…」ウズウズ

僧侶「そうですね」

魔法使い「ダメだ!我慢出来ない!かわいー!」スリスリ

魔王「えー!?」

魔法使い「可愛いなお前!おい!おい!!ん!!服似合ってんな!!サイズもピッタシじゃねえか!?」

魔王「ちょっと胸が苦しいかな?」

魔法使い「…」

勇者「あ、沈黙した…」




261 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 21:40:55.60 ID:y2VIXQxzO
勇者「しかし…何でまた一晩でこんなに…」

魔王「思念」

勇者「え?」

魔王「人の思い、願い、感情があたしのごはん」

勇者「ごはん…て…いつも普通に食べてるじゃ…」

魔王「あれは肉体エネルギーの一部分、魔王は全体の成長には人の思念をごはんにするの」

僧侶「それって…」

魔王「人が悲しみ」

―――――

『人が悲しみ』

『人が恨み』

『人が絶望する』

『この想いが魔王を育て、強くする』

『人よ無駄におののけ』

『人よ怒りを現せ』

『人よ己を裏切り啜り泣く人生を送れ』




262 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 21:43:55.55 ID:y2VIXQxzO
―――――

魔王「おいしかったよ…パパと魔法使いさんの怒り」
ジュルッ

魔王「ママの悲しみも…」
魔王「村娘さんの絶望も…」

魔王「ふふふっ…」

魔王「あっはははは!!」

グアッ!!

魔王「これが力…」

魔王「すごい…体中の細胞が騒いでる…」

魔王「ああ…これならすぐにでも世界を焦土に…」

魔王「いいえ…」

魔王「普通に世界を統べるのもいいかもね…」

勇者「いいから行くぞ」

魔王「え!?」




263 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 21:46:07.31 ID:y2VIXQxzO
勇者「だから、早く北の魔王の所に行くぞ」

魔王「いやその…だからあたしは…」

僧侶「魔王ちゃん、ママと同じくらいの背になっちゃったね」ナデナデ

魔王「いや、ちが…」

魔法使い「ま…まあ…行こうぜ…」

勇者「ものすごいダメージだな?」

魔王「だから…」

勇者「俺は、お前を悪に育てたつもりはない」

僧侶「魔王ちゃんからは邪悪な感じがしませんよ」

魔王「ちぇ…」




264 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 21:49:30.73 ID:y2VIXQxzO
魔王「でも…あたしが本気で世界を征服しようとしたなら…どうする?」

勇者「…」

魔王「この力…簡単には止まらないよ…」

僧侶「はーい魔王ちゃん、パパにごめんなさいしましょうね」

魔王「子供扱いすんな!」

勇者「魔王」

魔王「何よ?」

勇者「本気でそう思ってるなら…俺を殺せ」

魔王「!?」

勇者「そう育てた俺の責任だ…もし冗談なら、二度と口にするな…」

魔王「…」

勇者「力ある人間がそれを口にすると…皆が怯えて暮らす事になる…」

魔王「………ごめんなさい…パパ…」




265 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 21:53:37.14 ID:y2VIXQxzO
押せ

押せ!

圧せ!!

「ぐううっ!?」ドサッ

兵士長「殺せ!!ただの亜人間どもだ!!使える物はすべて奪え!!」

『火炎魔法!!』

バォッ!!

騎士団長「………ふん…」

エルフ「効かない!?」

騎士団長「常に防御魔法のかかっている鎧だ、そんな脆弱な魔法など、そよ風程度にも効かぬよ」シュラッ

エルフ「くっ!?」シュラッ

騎士団長「やるか?剣だけならば…勇者にすら負ける事はないぞ?」ジャキッ

エルフ「勇者を知っているのか!?」」




266 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 21:55:28.38 ID:y2VIXQxzO
騎士団長「行くぞ」ザッ

エルフ「!?」

ギンッ!!

エルフ「ううっ!?」

騎士団長「ほら」ザンッ

エルフ「あうっ!!」

騎士団長「ほらほらほらほら!!」ザザザンッ!!

エルフ「あ…かっ…」ガクッ

騎士団長「止めだ…」チャッ

?「はあああああっ!!」

ガギィンッ

騎士団長「ぬうっ!?」

ジャリ…

?「あら?勇者様を追ってきたらこれはこれは…」

騎士団長「貴様…」

武闘家「お懐かしゅう、半年ぶりでしょうか?」ザッ




267 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 22:11:14.94 ID:bKWSA+wT0
武闘家ぁぁ!!




268 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 22:11:35.79 ID:y2VIXQxzO
今日はもう寝ます
見ててくれる人、ありがとうございます




269 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 23:10:20.01 ID:08AFTbAx0
面白いぜ!

更新まってるよん♪




270 :名も無き被検体774号+:2012/02/29(水) 23:49:47.48 ID:qBkyiBPe0
新キャラやー
頑張ってね




271 : 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2012/03/01(木) 05:50:36.25 ID:Nbdp5g8u0
a




272 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 10:17:37.28 ID:/IseOyEuO
オーガ「ああ…エルフ…こっちへ…」

エルフ「う…あ…」

オーガ「さあ…エルフ…傷薬だぞ…」

―――――

騎士団長「何をしにやってきた…」

武闘家「言ったでしょう?勇者様を追ってきたと」

騎士団長「……」

武闘家「あなたこそ何をしているのですか?あの様な者どもと?」

オーガ「何だお前ら!?」

騎士団長「!?」




273 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 10:19:20.63 ID:/IseOyEuO
オーガ「やめろ!!エルフを舐めるな!!」

兵士長「うまぁーい」ベロッ

エルフ「く…」

兵士「ヨコセ…」

兵士「ヒヒヒ…」

メキッ…

騎士団長「何だ!?」

兵士長「キーヒヒヒヒ!」

ベリイッ!!

悪魔「キーヒヒヒヒヒ!!力が漲る!!」

騎士団長「これは…」

武闘家「はあっ!!」

ドンッ!!

悪魔「あ…が…」ザラァッ

武闘家「悪魔ですね…私が知る悪魔より…若干強く感じますが…」ジャリ…

武闘家「神のお膝元…荒らす輩には…」ユラァッ…

武闘家「消えて頂きます」

ザンッ!!




274 : 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 :2012/03/01(木) 10:48:40.05 ID:rMZVzP0J0
続きよろ。




275 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 11:53:36.79 ID:/IseOyEuO
騎士団長「はあっ!!はあっ!!はあっ!!」

兵士「うう…」

オーガ「ふううーっ!!ふううーっ!!」

武闘家「はぁ…少々数が多かったですね…」

エルフ「くっ…まさか…半分以上が悪魔…だと…?」
騎士団長「何て事だ…」

悪魔「………キヒヒッ…」

騎士団長「俺は…悪魔に騙されていたのか…」

悪魔「バー…カ…単純…すぎだよ…お前…」

騎士団長「くっ…」

悪魔「それらしい嘘に…簡単に引っ掛かる…」

騎士団長「…」

悪魔「お前が滅ぼした村は!!反逆した勇者一味の仲間なんかじゃ!!」

ドッ!!

騎士団長「ぬうっ!!」

悪魔「が…ぁ…」

ザラァッ




276 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 11:55:54.52 ID:/IseOyEuO
武闘家「さて、なぜあなたがこんな事を?教えて頂けますか?『戦士』殿」

戦士「くっ…俺は…勇者を恨んでいるんだよ…」

武闘家「あの勇者様を…人格者であるのに?」

戦士「ああ!!絶対に許さん!!」ガンッ

武闘家「なぜそんなに勇者様を?教えてはいただけませんか?」

戦士「町を一つ破壊し!!兵士長を異形と変え!!そして!!」

戦士「北の魔王と手を組み…また世界を混沌に陥れる勇者…」

戦士「全部嘘だった…だが…俺には勇者に個人的な恨みが一つある…」

武闘家「それは?」

戦士「いや…こうなった以上…勇者に直接言わないと気がすまない…それに、お前には理解出来ない…」

武闘家「そうですか…ならそれ以上は、私は聞けませんね…」




277 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 11:59:12.38 ID:/IseOyEuO
オーガ「すまん、助かった…あんた…名前は?」

武闘家「武闘家です」

オーガ「あんたがいなかったら…もっとたくさんの同胞が死んでいた…」

エルフ「礼を言う…」

武闘家「お礼など…そうだ、あなたが戦士と戦っていた時、勇者様の名を聞きましたが、居場所などご存知ですか?」

エルフ「勇者の…知り合いか…?」

武闘家「はい、僭越ながら半年前、魔王との戦いに御一緒させて頂きました」

エルフ「なるほどな…しかし、よくは分からん…」

武闘家「そうですか…」

エルフ「北…という以外はな…」




278 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 12:06:14.82 ID:/IseOyEuO
エルフ「あのお方と…何か関係があるのか…」

武闘家「あのお方?」

エルフ「ああ…くっ…」

オーガ「エルフ、まだ薬を塗ったばかりだ…あまり動いたら…」

エルフ「いや…大丈夫だ…この傷薬…わたしにも効くのだな…」

エルフ「そのお方は…神…と呼ばれる存在だ…」

エルフ「北の大地に住まう神…我々を導く存在…」

エルフ「そのお方がいる大地に…勇者は『魔王』がいると言い…旅立った…」




279 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 12:07:51.49 ID:/IseOyEuO
武闘家「そうですか…それではもう一つ質問してもよろしいか?」

エルフ「ああ…」

武闘家「戦士をどうなさいますか?」

戦士「く…」

武闘家「騙されていたとはいえ、あなたがたを蹂躙した戦士を、私も見た、入口の村を滅ぼした戦士を」

武闘家「勇者様に恨みを持つ戦士を、私ならば…」

スッ…

武闘家「首を折ります…」

エルフ「待て!?確かにわたしも傷付き、仲間もたくさん死んだ…」

オーガ「けどよ…そいつも俺達と一緒に、悪魔と戦ってくれたんだ…」

武闘家「そうですか…」

戦士「俺は…」

武闘家「ならば戦士の命…あなたがたに預けます」

戦士「どこで道を間違ったんだ…ただ王に仕えてきただけなのに…」




280 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 21:29:53.02 ID:xgLHDCa80
ほしゆ




281 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 21:53:52.54 ID:/IseOyEuO
?「王よ…」

王「うむ、貴様か」

?「どうやら順調のようですな?」

王「うむ、かなりの数の食事を馳走になったな」

?「滅相もございません…それもこれも王の為…この国を…世界をお収めになられるお方…」

王「して…あの肉の塊を送ってきた不届き者は?」

?「は…情報が少なく、確証はございませんが、恐らくは北の魔王かと」

王「ふむ…兵をやる、早急に食事の用意を…」

?「御意に…」




282 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 21:55:42.11 ID:/IseOyEuO
武闘家「行きますよ」

戦士「ああ…」

エルフ「む…見送ろう」

オーガ「一緒に行ってやりたいけどよ…俺達はこの集落を守らないと…」

エルフ「すまない」

武闘家「お気になさらずに、私とて多少なりとも腕に覚えがありますから」

ザワザワ

エルフ「む?どうしたお前達?」

ドワーフ「ほらよ」

エルフ「む…これは…わたしの装備ではないか?」

ホビット「寂しくなるでやんす…姐御…」




283 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 21:58:11.47 ID:/IseOyEuO
エルフ「待て…わたしはここを離れるとは…」

オーガ「行けよ、ここは俺達が守り抜く、お前は世界を見て、ここをより良くする手段を見付けてこい」

ゴブリン「それに…」

オーガ「年頃の女が、こんなところで腐ってるのはもったいないぞ?」

ドワーフ「違ぇねえ」

エルフ「しかし…」

オーガ「見たくないか?」

エルフ「む?」

オーガ「見た目が完全に化け物の俺達を助けてくれた勇者だ…偏見を持たないあの勇者が、一体何をやってくれるのか…」

エルフ「む…むむ…」

オーガ「この集落を…見違えるように立派ににしておいてやるからよ…」

エルフ「……すまない…」

武闘家「では…行きましょうか」




284 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:00:33.37 ID:/IseOyEuO
北の大地 山脈



エルフ「のどかだ…」

武闘家「そうですね、さあ、少し休憩しましょう」

エルフ「ああ、あっちの川で魚を捕ってくる」

戦士「手伝おう…」

エルフ「………頼む」

武闘家「さて、私は火を起こしますか」



――――――



武闘家「よく焼けてますね、それでは…」

エルフ「いただきま…」フッ

戦士「影?」

?「むうう…よい匂いがする…」

武闘家「!?」




285 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:03:00.99 ID:/IseOyEuO
ズンッ

エルフ「で…でかい…」

戦士「まずいぞ…」

武闘家「人語を操るドラゴンです!!エルフ!!下がっていて!!」ザッ

ドラゴン「ほう…怯まずにやり合うか?」

ドラゴン「我は少々食わせてもらおうと思っていただけなのだがな」

武闘家「くっ!!」

戦士「武闘家…ここは俺に任せろ…」

武闘家「………一人では無理でしょう…」

戦士「任せろ…」

武闘家「ダメです…」

戦士「任せろ!!」




286 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:05:17.19 ID:/IseOyEuO
戦士「よくよく考えればよ…どの面下げてあいつに会えばいい…」

戦士「騙されていたとはいえ…俺は悪魔と同じ事をしていたんだ…」

戦士「そんな俺が!!勇者に胸張って会える訳ねえだろうが!!」

武闘家「なら胸なんて張らなくていい!!」

戦士「!?」

武闘家「だが一つ!!勇者様に言いたい事があるなら、言ってからにしろ!!」

武闘家「言って解決して怒って笑って!!心に闇を抱えたままの人間を…我は見捨てん!!」

エルフ「あのー…取り込み中悪いんだが…」

武闘家「え?」

エルフ「魚…全部食べられてしまったぞ…」

戦士「…」




287 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:07:51.76 ID:/IseOyEuO
ドラゴン「ううむ…やはり魚は焼くに限る…ところで貴公ら、勇者殿の名を出していたようだが?」

戦士「!?!?」

武闘家「魔王討伐の折りに一緒に…」

ドラゴン「そうかそうか、勇者殿のお仲間か」

武闘家「敵意はない…?」

ドラゴン「勇者殿のお仲間に敵意などと、こちらは助けられた身だからな」

武闘家「つかぬ事をお伺いするが、勇者様の行き先などは…」

ドラゴン「知らぬな、礼を言う間もなく消えてしまったよ…残念だ…」

武闘家「そうですか…」

エルフ「……あのお方…」




288 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:10:17.97 ID:/IseOyEuO
ドラゴン「ぬ?」

エルフ「あのお方の所に向かったかも知れない」

ドラゴン「あのお方か…」

エルフ「ああ、魔王を探しているようだが、ここには魔王など…」

ドラゴン「ふむ…気にはなるな…」

武闘家「そう言う訳で、私達は急いで勇者様の下に行かねば…」

ドラゴン「よかろう」

ブワッ

ドラゴン「我も勇者殿に礼を言いたいのでな…」

ドラゴン「急いで勇者殿を追おう…」

ドラゴン「さあ、乗れ!」




289 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:12:33.08 ID:/IseOyEuO
今日はもう寝ます…
一日ありがとうございました




290 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:35:16.16 ID:RT0I1YOQ0
ほしゅー




291 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/03/01(木) 22:45:10.25 ID:iSb6aoSlO
おもろいがな




292 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:01:55.13 ID:YCBA/hfC0
ついに集合とか胸熱だな




293 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 08:59:18.28 ID:1nfUvtBLO





294 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 13:54:51.30 ID:hUWP/3ir0





295 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 14:04:58.08 ID:OnJicGjX0





296 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 16:32:17.55 ID:dyvW6RgW0





297 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 20:54:21.86 ID:EXuz4Ud0O
勇者「さーて…」

僧侶「また海ですか…」

魔法使い「もう灼熱の大地を通るしかないんじゃねえか?」

勇者「でもなあ…あいつが言ったのは北の大地であって、灼熱の大地じゃあ…」

僧侶「そうですけど…」

魔王「あたしも何もしらないからね」

村娘「待って…あれ…」

勇者「あれは…」

魔法使い「小屋?」

僧侶「何か手掛かりがあるかもしれませんね」

勇者「行ってみるか…」




298 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 20:59:04.85 ID:EXuz4Ud0O
コンコン

勇者「すいませーん」

僧侶「どなたかいらっしゃいませんかー?」

魔法使い「いたらいたで何でこんなトコに…」

?「はーい」

村娘「いた…」

ガチャ

?「あら?結構早かったですね?」

勇者「え?」

?「まあ入って、今お茶でも、ロアールティーでいいかしら?」

勇者「え?あ?はい…」




299 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 21:00:21.23 ID:EXuz4Ud0O
コポコポ…

?「いい香り…」

魔法使い(僧侶…僧侶…)
僧侶(何ですか?)

魔法使い(すげえ美人だぞ?どうする?)

僧侶(何をですか?)

魔法使い(だってさ、勇者を待ってたみたいだぞ?)

僧侶(そうですけど!勇者様は…)

魔法使い(何者なんだ?)

僧侶(知りませんよ!!でも…勇者様は…)

勇者「なあ?あんた一体誰なんだ?」

魔王(よかったね…パパが空気読めなくて…)

僧侶(ホントだよ…)




300 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 21:01:44.72 ID:EXuz4Ud0O
?「はい、お茶です」スッ

勇者「まだ飲めないな、あんたが何者なのかがはっきりするまでは」

?「あら?わたしはあなたと一度お会いしてますよ?夢…で、ですが」

勇者「夢…?」

?「はい、それから何度も助け舟を渡して来たつもりですが…」

ガタタッ!!

勇者「まさか…」

魔法使い「マジか…」

僧侶「神…様…?」

神「ふふっ…」




301 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 21:03:51.40 ID:EXuz4Ud0O
神「さあ、冷めない内に」

勇者「あ…はい…」ズ…

ガチャ

?「ねえー!この宝珠壊れたよー!急に…」

村娘「………あ…」ガクガク

?「あ?」

村娘「あ…ああ…あああああ!!」ガクガクガクガクッ

勇者「貴様!!」

男「村娘ちゃん!?」

村娘「あー!!あーっ!!いやーっ!!」ガクガク

勇者「村娘!後ろに!」

男「邪魔するな!!」




302 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 21:05:25.15 ID:EXuz4Ud0O
勇者「僧侶!!」

僧侶「はい勇者様!!」

『防御魔法!!』

勇者「喰らえ!!」

『超・雷撃魔法!!』

ドンッ!ドンッ!ドンッ!

男「邪魔…だっ!」バチッ

ガギィンッ!!

ギ…ギギギギ…

勇者「まさかこんなところで会えるとはな…」

ギャリッ

男「ああ…俺もまさか村娘ちゃんに会えるとは…」

勇者「北の魔王よ…目的は何だ…?」

神「魔王?」

勇者「はい…こいつは北の魔王…倒さねば…」

神「その人、魔王じゃありませんよ?つかあんたら家の中で暴れんな」




303 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 23:06:18.26 ID:MOHA7X+k0
今日はここで終わり?



勇者「滅びろ!!ここは人間の国だ!!」
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